【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


企業経営について  「活・喝・勝」


サムスンが利益1兆円突破

韓国のサムスン電子の純利益(税引き後)が103億ドル(約1兆800億円)になるそうだ。昨年、日本のトヨタがやはり1兆円(102億ドル)を超えて話題になったが、世界中で100億ドルを超えた企業はわずか7社しかない。マイクロソフトでさえ80億ドルである。


そして、何よりもすごいのがその利益率である。売上は5兆7千億円だから、20%以上が利益ということになる。
ちなみに、日本の主要電機メーカ10社の合計売上は約50兆円であるが、この10社の利益を合計しても5千億円にしかならない。売上が十分の一だから、シェアで言えば、国産メーカは格下に見ていたはず。
この数字からもわかるように、電機メーカに限らず、日本の企業は売上至上主義で経営してきた。だから、メーカは総合メーカ化し、ソフト業界で言えばSIという名のもとにゼネコン化して行く。
売上至上主義になっていることの理由は2つ。
ひとつは、銀行の顔色を見て経営しているからだ。キャッシュフロー経営になっていないため、どうしても運転資金が枯渇する可能性があり、銀行から金を借りる必要に迫られるからである。そのとき、銀行から、業績を尋ねられる。右肩上がりであれば問題ない。利益がどうであれ、設備投資したとかの理由で金さえ回っている売上があれば何とかなると考えている。早く、銀行を離れ、直接金融に向かうべきだ。
二番目は、何と言っても経営者の問題である。
そもそも経営計画から間違っている。「前年度の実績がこうだから、今年の計画は、それに何パーセントかけて、これくらいにしよう。数字のゴロが悪いから切り上げて、ついでに端数を切り上げ、この売上目標だ。」という具合に決まる。
そして、その売上から、必要経費を引いて、出てきたのが利益。つまり、売上とは経費+利益の経営なのである。これでは、経費が固定だから、売上な無ければ利益はないということになる。これだと、計画段階でも利益は少なく、机上だけの無理な利益となる。すると経営者は、「この利益では少ない。もっと売上を増やせ」となる。計算上は、売上を増やせば当然、引き算で利益は増える。
こんなことをやっていては、このご時勢、世間が少子化も含め右肩下がりなのに、売上が伸びるはずがない。一年後、案の定、利益がでていない。すると経営者は、「売上が予想以上に低かった、営業の問題なのか、商品の問題か分析してくれ」と部下に言う。
そして、また次年度の計画には、その対策とやらが盛り込まれたさらに売上目標が高い数値が出来上がることになる。これで計画は万全と思う。まったくアホ。そして、また繰り返す。
ドリームクラスターでは、ドリクラスタイルと呼んでいる事業方針を明確ににしている。そこには3つの事業方針があるが、そのうちの一つに「売上より利益を重視する」経営を掲げている。
私が考える利益の上げ方は、単純。「一点突破主義」である。最近言われている「選択と集中」である。できるだけ利益率の高い事業に経営資源をフォーカスする。そして、その事業とシナジー効果を生む事業以外手を出さない。しかし、一方では多角化を進める。そのためには、一つの事業部が複数のサービスをしないようにし、できれば専門会社として分社化を進める。事業と事業がお互い絡み合うシナジー効果を生み出すよう情報共有する。これが、ドリクラスタイルである。

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投稿者 :堀田信弘: 2005年1月15日 03:13