【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


若者について  「活・喝・勝」


若者よ立ち上げれ

私は、これまで約500人を超えるIT業界の社長、取締役クラスも含めると約1,000人のIT企業経営者とあってきた。

恐れず、ずばり言おう、この業界の経営者の8割はクソだ。

ソフト業界は、"人が財産"と誰もが言うが、言っていることとやっていることは全くの逆だ。

経営者の大多数は、「うちは特別なことをしている、うちは優良な顧客を持っている」と言う。全くの世間知らず。

ちなみに、優秀な顧客とは、ほとんどの場合、自分が技術者の時に付き合っていたメーカを指す。つまり、最高の元請を持っていると言いたいのだろう。所詮、下請けだ。

ソフトハウス社長の8割は、スピンアウト組み。しかも、分社化という名のもとに、分裂騒ぎを起こして、顧客ごとかっさらい独立。これならば、明日からでも仕事の心配はない。しかも、資本はゼロに等しくても成り立つ。

技術者を常駐させておけば、毎月入金があるので、そこから社長の飲み代をピンハネして、社員に配る。キャッシュフローも完璧だ。

厄介なのは、年齢問題。家庭を持ち、子供が出来き、年を取ると、給料を上げろと社員がグズル。必ず二通りの社員が現れる。一方は、新しい技術についていけず、古い技術だけが残っているシニアプログラマ。もう一方は、マネージメントという名のもとに窓際に座る中間管理職。

社長は、考える。早く辞めてくれないか。シニアプログラマでも常駐している間は問題ないが、面倒なのが部課長クラス。経営感覚はないし、役に立たないと感じている。

それはそのはず、社長が経営感覚がないのだから、部下に経営感覚は身につかないし、むしろ身につけてほしくないとさえ思っている。なぜなら、有能な、出る杭が出てくると、自分がかつてそうであったのと同じく、顧客を奪って独立しようと考えるからだ。

だから、できれば、社長の周りは、元メーカ出身の年配者をおいたほうが良いと考えるようになる。

大体そのような会社は、40から50人位の会社が多い。実は、経験上、その規模が最も儲かるのである。それ以下では、社長が楽できないし、それ以上になると、部長クラスが必要になる。

だから、私が逢った社長の8割近くはこの規模が多い。また、ナンバー2がいて、しっかりしている会社は100人位までは大きくなる。しかし、ナンバー2が次期社長になることはまずない。

ナンバー2は、辞めるか、辞めさせられるである。そういう会社の社長は、まず仕事をしない、できない、能力がない。でも、会社が成り立つ不思議な業界。

その理由は簡単、前述したとおり、"人が財産"と言って、社員が空き工数なく動いてくれれば良いのだから。自分はかつてのメーカに出向き頭を下げて案件を貰うだけ。

これで良いのか。

最も可哀想なのは、世の中では花形産業と思われ、最先端の技術に関われるとの思いで日夜残業にも歯をくいしぼって働いている技術者。実態を知らない管理職。実に悲しい。管理職は、役員になれると思って、イエスマンになっている。

でも、業界は劇的に変る風が吹きつつある。

それは、私が逢った残り2割の経営者の人たちがいるからである。彼らは、総じて若い。団塊の世代の社長たちが顧客を奪って独立したのとは違い、ゼロベースから顧客を開拓している。

私自身も、独立イコールゼロからの立ち上げを行った。簡単に独立して成功したとしても、卑怯は嫌だ。

綺麗ごとは言ってられないという声が聞こえそうだが、そういう人の会社は今どのような状況か。下請けからの脱却は出来ているのか?汚いことをする人は、また汚いことをされる。それを知っているから、今の経営の仕方なんでしょ。綺麗ごとはどっちだ。

若者よ立ち上げれ。

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投稿者 :堀田信弘: 2005年1月 7日 23:23