【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


経営者について  「活・喝・勝」


コミュニケーション力を高める

これまで、多くの社長や数多くのリーダーと接してきたが、リーダーの特徴のひとつに、声が大きいことがあげられる。

リーダーだから声が大きいのではなく、地声の大きい人がリーダーに向いているような感じがする。しかし、だからと言って有能なリーダとは限らない。

そもそも、なぜ声が大きいのか。それは、自信の表れであろう。言葉を変えれば、自己顕示力の表れとでも言えよう。逆に言うと、声の小さな人は、自信がないというよりは、控えめで、謙虚であると言える。

では、声が小さい人は、リーダーに不向きなのであろうか。私の知る限り、声の小さな人は、リーダーに向いているとは言えない。

しかし、私が言いたいのは、声が大きい人のほうがリーダーに向いているが、有能なリーダーになれるか否かは、別物であるということである。有能なリーダーは、声の小さな人のことを汲み取る能力が極めて高いということを知らねばならない。

声の大きな人は、自分に自信があるから、人の先頭に立とうとする意欲が高い。だから、リーダーに向いているのである。しかし、リーダーに向いていることと、集団を率いる能力が高いことととは別物だ。自己顕示力が強く、傲慢で自信過剰なだけでは、人の心をつかむことはできない。

むしろ、反比例して人の心が逃げていくと言っても過言でない。謙虚さの微塵もないものは、リーダーであっても、リーダーシップは取れないのある。

そこで、地声の大きい人が陥るケースだが、全く人の意見に耳を傾けない人がいる。相手を認めず、自分の言うことだけを考え、相手の意見に必ず応酬するタイプである。

負けず嫌いが強く、政治家にありがちなタイプである。このようなタイプは、自分の話す論理的な話術のこと、つまり論説する力のことを、コミュニケーション能力と勘違いしている。

実は、私自身も、この傾向が強いと常に肝に銘じている。しかし、ある時、障害者のある人から
「弱い人の立場を代弁してくれるような人が真のリーダー」という話を聞いて、考えを新たにした。

言葉の少ない人や声の小さな人の振り絞って出された言葉は、ペラペラ喋る自信家よりも遥かに大きく、重いのではないだろうか。もし、それらの声を代弁できれば、多くの人の心をつかむことができるかもしれないと考え直した。

営業活動においても、大多数の営業マンは、声が大きく自信家タイプである。しかし、控えめで話べたの謙虚な人間が必ずしも成績が悪いと限らない。

一説には、口下手のほうが営業成績が良いということも言われている。これは、コミニュケーション能力の高さが左右しているのである。

コミュニケーション能力とは、単に話す能力ではない。相手とコミュニケートすると言うことは、相手の気持ちを察するということである。

人を話でねじ伏せようとする人は、その場の状況を読み取る力が弱く、相手が何を感じているかと察知できない。正確に言うと、察知できないのではなく、察知していないのである。

相手の気持ちを察知できなければ、相手に購買意欲を持たせることなど到底できないし、リーダーで言えば、部下をその気にさせることなどできないということになる。

これは、一般で言われる相手の話を聞くということではない。よく聞き上手というが、本当の聞き上手というのは、話をただ黙って聞くことではなく、相づちを打ち、相手の会話を引き出し、相手の気持ちを聞きだすことだ。

つまり、会話というキャッチボールを通じて、相手との意思疎通を行うことが聞き上手ということである。

コミュニケーション能力とは、相手と意思疎通することなのである。なのに、声の大きいタイプの人ほど、相手の気持ちを察する力が極めて弱いのだから反省すべきである。自分の自信過剰さが、言葉で打ち負かせると思いが表れ、その傾向は強い。

誰でも、自分よりも強いタイプが表れれば、相手の話を聞く側に回ってしまうもので、その逆の時は、弱い立場のことを忘れがちである。

真のリーダーを目指すのであれば、その場の雰囲気を読み取り、相手の不快感を察する力を養う努力が必要である。そのためには、自分の考えを話続けるのではなく、相手に反論の機会を与えながら、心地よさを演出できる余裕を持たなければならない。

そして、「この人となら」と思ってもらえるような謙虚さが何よりも重要である。コミュニケーション能力は、リーダーになる人になくてはならない大切な能力である。場を感じ取れる人になれ。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2005年2月11日 20:54