【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


組織について  「活・喝・勝」


情報共有と情報漏洩

情報漏洩が社会問題になっているが、その原因の大半は、内部部内者によるものである。個人情報保護法の施行を前に、プライバシーマークの取得に躍起になっている企業も多い。

イージョブゴー事業部では、サービス開始時より、技術者の個人情報を保護するために、全ての個人情報を保護し、スキルシートをPDF化して改ざんを防止している。

ところが、某電機メーカでは、「名前のないスキルシートではダメだ。誰なのか把握できなければ面接もすることできない」言う。

そのメーカは、必ず外注に機密保持契約を結ばせ、技術者個人にも誓約書を書かせ、外注先にプライバシーマークの取得を義務付けさせている。そのメーカの現場が、氏名入りのスキルシートを要求するということはどういうことなのか。

国産メーカの大半は、コアパートナー制とやらで、取引先を減らし、単価を引下げ、見返りに発注量を増やすということをしている。

だから、IT業界は、忙しいだけで儲からないのである。しかも、メーカが旗を振って、下請け階層を生んでいるのである。下請けは、口座を失いたくないから、しかたなく言われた通りにプライバシーマークを取得する。しかし、本音から個人情報の大切さなど微塵もない。

コアパートナー制で生まれる階層構造によって、そのメーカはどこの誰だか判らない技術者を使うことになり、だから外注を信用できなくなる。

コアパートナー制はこの業界の悪の根源だ。請負というなの派遣を強要しているのもこのせいである。請負にするなら、常駐や時間精算など強制するな。そうしたいなら直接契約の派遣にすれば良い。

なぜ、情報漏洩が起きるのか。しかも、内部から。プライバシーマークという縛りだけで情報漏洩は防げるのか。

現場のSEが氏名入りのスキルシートを要求する大会社も、当然プライバシーマークを取得している。それなのに、技術者のスキルシートは、プライバシーマーク取得の対象外であるとまで言っている。機密保持契約を結んでいるのだから、その責任は外注先にあるとなすりつける。

プライバシーマークの取得外であるというのなら、スキルシートは個人情報保護の対象外であると言えるのか。個人情報の対象ではあるが、プライバシーマークの対象ではないと言いたいのであろう。そのような風土の会社から、内部部内者の情報漏洩が防止できるとは思えない。

元来、私は、ルールでがんじがらめにするのは嫌いだ。以前の会社では、クローズド型の経営姿勢のため、ルール作りに熱心であった。私も先頭にたってルール作りをしていた。(させられた)

経営者は、社員に提案を呼びかける構いだけ見せ、決して社員の提案を推進しようとしない。情報共有を呼びかけ、自分は情報発信をしない。ブラックボックスだらけのため、ルール武装で統制しようとする。

性善説にたつか性悪説にたつかの姿勢の違いが表れるのである。自分がズルイことをしていれば、当然他人もズルイことをするはずと考えるのが身上だ。社員や外注を信じられなければ、ルールが必要となる。

内部漏洩、つまり組織の腐敗は、トップのクローズド姿勢によって、トップの意思が末端まで伝達しないことによって起こる。

トップが粉飾決済をしたり、自分が怠慢経営したりしているところでは、ルールは破ぶるためにあると考える者が出現してもおかしくない。

それは、トップが生んだ申し子なのである。つまり、社員教育や風土作りに怠慢なのであるから、必然的に腐敗するのである。経営者が清く、オープンな姿勢で経営していれば、その姿をまじかで見ている部長たちの襟が正され、さらにその部下も風通しの良い風土を好むようになるはずである。

経営者がオープンでなければ、その組織は情報共有が上手く行かない。自らの考えを色々な形で、発信し、批判を歓迎する姿勢があれば、必然的に情報発信したり、提案したりする社員がでてくるものである。自分は何もせず、たまに出された提案を否決ばかりしていて、誰が喜んで提案をするようになるのか。

そのようなトップの姿を見ていれば、否決することが良いと考えるスタッフ組織が出来上が。

そのようなスタッフ組織が、魂のない形だけのプライバシーマーク取得の担当部門となれば、
現場はなんの意味もなくただ取得だけ付き合わせられる。なぜ必要なのかトップの表明もなく、
啓蒙もされなければ主旨や思想もあったもんじゃない。

ただ単に、メーカの口座がほしいだけのために取得しても、そんな腐った組織で働きたくない社員が、悪さをしないはずがない。悪さをした社員を待ってましたと、クビにすることだけを考えているような会社など存在価値はない。

あなたの組織は十分にトップの考えが浸透しているか。

大きな組織になればなるほど、そのトップは多すぎるくらいの情報発信をしないと、その声は減衰して末端の現場には届かない。トップは、少しくらい極端で過剰な発言をしなければ、その声は減衰して、末端の現場には曲がって伝わる。

強烈な個性をぶつけなければ、末端の組織まで風土を変革することはできない。つまり、トップのオープンな姿勢が情報共有化を生み、さらには、組織の腐敗を防止するのである。全てはトップの責任だ。組織の腐敗は、トップを写し出しただけでのことなのである。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2005年2月19日 00:31