【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


悲しい出来事  「活・喝・勝」


起業家育成って何?

悲しい出来事があった。日曜日のテレビ朝日「サンデープロジェクト」 に堀江社長が出演し、堀紘一氏と対談したコーナを見た。

堀紘一氏は、 起業家、ベンチャー育成の株式会社ドリームインキュベータの社長で、 社外取締役に田原総一朗氏が名を連ねている。私は、かつて、 堀氏の講演を聞いたことがある。彼は、若者に夢を与え、 若者の見方になるようなベンチャー育成を行うと言っていた。また、 「欠点を指摘するのでなく、長所をほめること。 それも結果ではなく、プロセスをほめることだ」とも言っている。私は、そのような志に感銘した。

私がこうしてこのコラムを通じて、 起業家やリーダ育成に関与しているのも、 同じ志からくるものである。出る杭を伸ばす役目を果たし、 自らが老いても常に若者の視点を忘れず、 これからの将来がある人たちの未来を託したいという思いがあるからである。

ところが、堀氏は、冒頭から、若造を相手にするかのように「そうなんだろう。考えが見えねぇんだよ」 と上から見下ろす発言で、 田原氏が制止したにも関わらず、堀江社長の発言する機会を奪い、自らの論評を繰り返した。始めは 「私はどちらの見方でもない」 と言っておきながら、永遠と堀江批判を続けた。

悲しかった。起業家を育成する会社を経営しておきながら、若者の勇気を頭ごなしに知識と経験でねじ伏せようとする物言い。 公演で集客した若者の前で話すこととのギャップ。いちコンサルタントからマザーズ上場社長になってからの変化。 残念でしかたない。

一般の人たちや、政治家、マスコミがこぞって騒いでいることは、どうでも良い。 起業家を育成しようという人だからあまりにも残念だ。 堀江氏のやり方を批判しておきながら、 自らは若者を客として育成ビジネスで上場しているのではないか。上場するのは構わないが、 若者の批判をしておいて、 一方では若者に夢を与えるというフレーズで客にするのは、育成家がすることなのだろうか。

誰でも人間は、成功するとそうなってしまうのだろうか。 誰でも年を取ると若者の意見に耳を傾けなくなってしまうのだろうか。 残念でならない。考えが変ったのか、 偽装なのかは知らないが、空しい。

NPOや自治体などで盛んに起業家育成塾が行われている。でもその大半は、自らが起業家ではない。もしくは、 引退後の道楽かボランティア、さらには商工会の職員たちが行っている。さらには、堀氏のようにコンサルタントやらの机上の評論家。 現役の若手社長が開いているのは、株式会社エ・ム・ ズの秋田稲美社長が中心になって作ったNPO法人独立学校(理事長はGMOの熊谷正寿社長) くらいではないだろうか。同じ志を持つひとりとして応援したい。

サラリーマンであれば、尊敬できる上司に出会うことは少なくても、 誰しもあのような上司にはなりたくないと思ったことはあるだろう。 その気持ちは大切だ。自分が上司になった時には、 同じことは繰り返さないような人になれば良い。いわゆる反面教師である。 その気持ちがない人は、知らず知らずに同じような上司になってしまう。そのためには、自分に信念がないといけない。私は、 年を取っても若者の視点を忘れない。少年が犯罪を起こしても、少年の見方をしたい。悪いのは親のほうだと考える。年を取れば取るほど、 若者の見方をしたいと思っている。起業家育成者が起業家を批判するのは、教育者が子供を批判するようなものだ。 子供から学ぼうとする教員が本当の教育者ではないだろうか。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2005年2月23日 00:15