【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


リーダーについて  「活・喝・勝」


信じること信じられること

私は、名前に"信"がつくので、小さい頃から、「信じること」を常に意識して生きてきた。

亡くなった父親に、「信じることが信じられる人になることだ」と教えられた。では、何を信じれば、信じられるのか。

他人を信じるということは容易いなことではない。上辺だけでなく、人を信じ、人に仕事を任せるということはリーダの器量が表れる。

人は、人に裏切られると、人を疑いやすくなり、人づきあいは慎重となって、人との関わりに臆病になる。つまり、そういう経験を繰り返すと次第に人を信じられなくなってしまう。一番多いケースが、恋愛だろうか。

愛する人に裏切られ、騙され、辛い思いをすると、誰のことも信じることができなくなってしまうものである。つまり「失敗の法則」である。

二つのアプローチがある。ひとつは、裏切られた原因を追究すること。そして、もうひとつは、人を信じられないリスクを考えること。

あんなに信じていたのに、なぜ裏切られたのか。自分に非はなかったのか。あるなら直せば良い。ないならば、自分が選んだ目が悪かったのだ、相手が悪すぎたのかもしれない、単純なことだ。何れも見る目がなかったということだ。それは、信じていたのではなく、相手を知らなすぎたのだ。

裏切られたことによって、「人は信じられない」と考えて良いのだろうか。そのリスクを考える必要がある。そのような気持ちでいると、常に人に対して疑いの目で見ることになる。あなたが、疑いの目で見られていたら、その人のことを信じることはできるだろうか。

疑念は自分の言動に何かしら表れ、必然的につきあいが消極的となり、対応がぎくしゃくしたりする。そういうことが相手にも伝わり、関係が悪くなる可能性のほうがより高まっていく。

相手が疑われていることを感じてしまえば、疑われた相手もあなたを疑うことになるだろう。裏切られることを懸念し、そのリスクを抑えるために「人を信じられない」と考えるほうが遥かにリスクが高いことを知る必要がある。

不思議なことに、「この人は苦手だ」と感じる相手は、相手も自分のことを苦手を思っていることが多い。人間というのは、言動でその人との波長を感じ、その人との信頼感を肌で感じる。信じるというのは、字の如く、人が言った言葉がその人との関係を表すのである。

知らず知らずに言動を通じて、相手に自分の感情を伝えているのである。

つまり、人を信じることが信じられることに繋がるのである。人から信じられない人は、その人を信じていないから。

人を信じられない人は、自分を信じられないのである。自分がコソコソするタイプで、隠し事をするような人は、自分自身がそうだから他人もきっと同じと考える、だから自分を信じていないし、人を信じることができない。

自分を信じることができない人は、字の如く自分に自信がない人だ。自信過剰も問題だが、自分に自信がある人は、過去の経験上、壁を乗り越えるすべを知っている。

裏切られたことの原因は、自分にあると考える。信じてはいけない人を信じたため、痛い目にあったと都合良く考える。

自分が悪いと気が付いて、信じることで喜びが得られる「成功の法則」を積み重ねるために、次の出会いに期待する。

もっと言えば、裏切られるのを恐れて人を信じないよりも、人を信じて裏切られるほうがましだと考える。人を裏切るよりも、人に裏切られたほうが上等だ。自分の目で選んだ恋愛相手や、自分が採用した社員、部下なのだから、それくらいの覚悟がないと、人に信じてもらおうなんて考えないほうが良い。

自分を信じる。そのためには、できるだけ多くの失敗や経験、それに基づく予測が重要だ。たいがいの予測ができれば、起こりえることは想定内であり、精神的に許容できる。しかし、予測が下手な人は、外れが多くなり、自信を喪失する。

すると自分を信じる力が衰える。最終的に、どんなに愛してくれる人が現れても、自分のことを最も信じてくれる人は自分しかいない。

だから、自分の能力の限界を知り、起こりえる予測を考えれば、おのずと危険と遭遇する確率は下がる。危険がなければ、安心すれば良い。

安心できる相手が多くなればなるほど、自分の力を超えて、支えてくれる人が増えるであろう。そしてその人たちに感謝する。

きっとその人の周りには輪ができるはずだ。

自分を信じ、人を信じる。信じられることはその結果なのである。自分は精一杯部下を信じる。自分のことを信じてくれるのは、自分が信じた量の半分以下と思っていれば気が楽になる。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2005年2月25日 07:02