【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


経営者について  「活・喝・勝」


収入が増えても残らない

95%の人は、収入が増えても何も残らないと言われている。通常、その大半は、日常的な衣食住に費やされる。食事が贅沢になり、外食が増え、着るものが立派になる。

そして、高級マンションや広い一戸建ての家に住みたくなる。次に消費されるのは、日常的には非不可欠ないわゆる贅沢品やギャンブル、旅行などだ。

つまり、「収入が増えれば貯めることが出来る」というのはあり得ない。大半の人は、収入が増えると「欲しかったもの」をすぐに買い、「我慢してきたこと」をやり始める。累進課税で税も驚くほど急に増える。細かく贅沢をしたり、残らないものに使うようになる。

これは、人間の本性である。私も決して例外ではない。元々、人間は、欲望を理性が抑えて生きている。経済で言えば、抑えているというよりは、収入がないため仕方なく抑えざるえない環境に置かれていると言える。

それが、少し収入が増えると、欲望を抑える理由がなくなる。自然の流れとして、収入に見合った消費をしてしまう。

会社経営で言えば、その経営者の資質が鏡に写し出されるわけで、全く同じことが起こる。

本社が豪華になった時は、古今東西、衰退のレールに乗った時と言われている。これまで借家であった事務所を、少し余裕が出てくると、資産を残そうと自社ビルにしようとする。家賃を払う金額とそれほどかわらなければ、長期借入して支払ったほうが良いと考える。

ところが、器は同じ金額で借りられても、問題なのは新しい事務所にあった中身があわせて新しくなって贅沢になって行くことだ。ビルの値段に比べれば、内装は微々たるものと錯覚を起こす。

ある意味、経営とは、欲望のコントロールなのかもしれない。事業を拡大すべく欲望は大いに必要だ。しかし、同時にそれに伴う支出へのコントロールは、欲望を抑える偉大なる戦いである。経営者は、1円でも大切に考えなくてはダメだ。

1円でも節約を考え、1円を無駄にしない。

生き金という言葉がある。お金を生かすという意味である。その反対が死に金である。つまり、残らないお金のことである。

事業の拡大に必要な将来のためのお金は、思い切って使う、できれば1円でも多く、生きたお金として使うのである。しかし、現状に対するお金は、1円でも少なく使う。これがローコストオペレーションである。事業の間接費用(いわゆる生活費)は、極限まで削減するのである。

95%に人は、これができない。ほんの5%の人だけが、支出へのコントロールができる経営者タイプなのである。

だから、ドリームクラスターでは、交通費も、通勤費も、携帯電話代も全て給与の一部にしている。これは、支出コントロールのできるリーダになってほしいからである。その代わり、できるだけ多くの給与を払える会社にしたいと思っている。

だから、事務所なども含め、徹底したローコストオペレーションをすることにしている。もらった給与をどう使うか、それとも将来の独立のためにどう貯めるかが試される。ケチな人になれというのではない。対費用効果が考えられる人になってほしいだけだ。

効果が高いものであれば、今よりもお金を使うべきだということを理解してほしい。

例えば、お金で買えない時間には、お金を使ってほしい。お金をケチって普通電車に乗るよりも、特急電車に乗って、余った貴重な時間を別のことに活かせるように考えてもらいたい。

ゆっくり座れるから特急電車に乗るというのではなく、短縮された時間で何をするかを考えれば、対費用効果が出てくる。短縮した時間を無駄に過ごすだけならば、ただの贅沢で終わってしまう。

この違いを考えられるようにすることが重要である。

人間の本能と戦うことほど難しいものはない。どうせ使うなら生きたお金を使おう。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2005年3月 7日 06:56