【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


リーダーについて  「活・喝・勝」


自ら情報を発信する

情報には、プル型とプッシュ型がある。

プル型というのは、情報を取り出すことで、プッシュ型というは、情報を送り出すことである。

プル型の代表的なものは、WEBサイトだ。実は、インターネットが誕生するまで、プル型のツールというのはあまり存在しなかった。現存するもので言えば、FAXボックスなどがそうであろう。

つまり、以前は、自らが自由に情報を取り出す術がないため、プッシュ型の情報に頼らざる得なかったのである。

プッシュ型の情報は、新聞や雑誌などの紙媒体から始まり、ラジオやテレビなどのマスメディアが中心であった。

もちろん、手紙のやり取りや広報誌の発行、オフ会などの講演会などのメディア以外のコミュニケーション手段は多数存在した。それが、電話の誕生により、遠隔地の人とでも行えるようになり、さらに電子メールの登場で、データでのやり取りもできるようになった。

最近では、このブログのように、ホームページから情報発信できるようになった。これまでのホームページは、プル型の代表で、わざわざ見に訪れないとその情報を見てもらうことはできなかった。

ところが最近では、メールやRSSとの連携で、情報が更新されると自動的に情報が発信されるプッシュ型としての利用に変わってきている。

このように情報にはプル型とプッシュ型があるのだが、その違いによって適切に使い分けることができていない人が多い。

例えば、グループウェアなどの社内イントラネットがそうである。

私は、かつて、社内の情報共有化のためにグループウェアの導入を積極的に進めたことがある。ところが、電子メールで事足りていたせいか、その意義について十分な理解がなされなかった。

社内の連絡事項も、添付ファイルをくっ付けてメーリングリストで送付していたくらいだから、なかなか情報が書き込まれなった。

ある部下は、「別に報告や連絡などはメールでも良いのでは」と言ってくるものさえいた。

確かに、プッシュ型として利用のみを考えれば、同じことは実現できる。でも、それらの情報は、
そのメールをもらった人のPC上にしか残らず、組織に情報が蓄積されない。単なる情報共有という意味ではそれでこと足りるが、知識情報にはならない。

知識情報にするということは、情報を蓄積し、いつでも自由に取り出せるようにすることである。つまり、プル型にすることなのだ。

こうすることによって、そのときに入社していなかった人でも、過去の掲示板を見たり、データベースを検索すれば情報が共有できるというのがグループウェアなのだ。

私は、ソフト会社の社員だから、こんなことを説明しなくても判っているはずだと考えていた。ところが、ふたを開けて見れば、ほとんどの部門では理解されていなかった。それどころか、面倒だという理由から利用することを拒否する部門長さえいた。

恐らく、今頃は全く利用されなくなっているのではないだろうか。

振り返って見ると、その部門長は、プル型とプッシュ型の違いやグループウェアを理解していないというのではないと思える。それは、彼のやり方だったのかもしれない。

そもそも、WEBやグループウェアなどのプル型のツールは、n対nのためのものである。1対1を中心としたダイレクト・コミュニケーション用ではない。ダイレクト・コミュニケーションを主に利用するのは、私が考えるリーダーではない。

なぜなら、直接相手の気持ちを確かめ、1手づつ事を進めるタイプであり、リーダーとネゴシエーターとは異なるからである。

私が考える真のリーダーというのは、「自分はこう考える、みんなはどう思う?」という投げかけ型でなくてはならないと思う。

まず、自分の考えを伝え、それをどう感じたかを返してもらうべきだろう。そのためには、まず、自らが情報発信しなければいけない。当然、その結果、誤解を招く可能性もある。

しかし、それもそのリーダーの実力なのだと思う。それを恐れて、1対1のダイレクト・コミュニケーションしか取らないのであれば、それは真のリーダーではない。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2005年5月17日 08:29