【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


障害者について  「活・喝・勝」


目に見えない障害者

満員電車の中で、白い杖を持った人を見かけると、誰もが席を譲る。

障害者とわかると、誰もが優しい気持ちになるものだ。

では、その満員電車には、障害者はそのたった一人の杖を持った人だけだったのだろうか?

厚生労働省の資料(平成13年度)によると、身体障害者の数は、全国に約320万人いる。そのうち18歳未満の障害児はわずか9万人しかいない。生まれながらや、生後間もないころに障害になるのは、0.2%たらずで、ほとんどは、何らかの事故やそのほかの原因でなっている。

つまり、誰でもが、今日までは健常者でも明日障害者になる可能性があるということだ。

ところで、障害者というのは、身体障害者だけではない。日常生活で、介護や付き添えが必要であると認定される障害者には、知的障害者、精神障害者も入る。

知的障害者は、全国に約10万人、精神障害者は、210万人もいる。身体障害者とあわせると、540万人もが障害者で、国民の20人に一人の割合ということになる。

障害者が満員電車に乗れるかどうかは別にして、ごく身近なところに障害者はいるのである。身内や知り合いに障害者がいる人の数は、5、6人に一人位の割合となる。何らかの形で、障害者と接することが増えているのだ。

一方、障害には、見える障害と見えない障害とがあり、そのことが障害者を苦しめている現状も知ってほしい。

目に見えない障害には、心臓にペースメーカーをつけている人や、人工透析などを行っている人も含まれる。もちろん、知的障害者や、耳の不自由な人、片方の目を失明した人も含まれる。

最近は、バリアフリーと言って、車椅子の人への対応が進んでいる。しかし、それは、建物のバリアフリーであって、目で見えない障害者への心のバリアフリーは進んでいない。

満員電車で、白い杖を持った人がいれば、さすがにヤクザ風のお兄ちゃんでも、席を譲るだろう。しかし、心臓にペースメーカーをつけている人だったらどうだろうか?

重い心臓病を持つ若い女性がシルバーシートに座っていたら、元気のあるお年寄りにジロジロと見られて、いやで次の駅で降りたということがある。

健常者には、目に見えないのだからどうしようもないとい論理がある。把握できれば、誰だって席くらい譲るという論理だ。では、あなたが障害者になったら、「私は障害者です」という名札を胸に付けて電車に乗れるか?

障害者にとって、障害があることと同じくらい、障害が理解されないことが大変なことなのだ。

シルバーシートは、お年寄りだけのものではない。新婦や気分の悪くなった人でも利用できるはずだ。勿論、障害者もだ。シルバーシートの名称を変えるべきだ。

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投稿者 :堀田信弘: 2005年6月13日 10:56