先週の日曜日、小学校5年になる娘のドッチボール大会が行われた。
町内にある地区子供会対抗で争われるこの大会に向けて、5月から2ヶ月間、毎週日曜日に練習を行っていた。
地区ごとに編成されるチームは、3年生から6年生までの中・高学年の児童で、小さい子と大きいことの身長差は、50センチ以上にもなる。
どのチームも6年生を中心に編成したいのは当たり前だが、実際には、ここにも少子化の影響からか、どのチームも3、4、5年生が必ず数人づつ混ざる編成となっていた。
どのチームも背丈にバラツキがあり、体型的に突出しているチームは見当たらない。
複数のブロックに別れ、予選リーグが行われ、上位チームが決勝トーナメントに進む。
何試合か見学していると、明らかに戦力に差があることが把握できてくる。
チームリーダーに注目してみる。
リーダーは、4つのタイプに分類できた。
まず、ひとつは、リーダーが上手か下手かという分類。そして、それをさらにふたつに別けると、声を出すリーダーか否かの4つに分類できた。
結果は、リーダーの上手、下手はチーム成績とは比例しなかった。優勝チームは、リーダー自身はそれほどずば抜けた能力でなかったが、リーダーを中心に声を出していたチームであった。
弱いチームは、リーダーは上手だが全く声を出さないチームと、リーダーが上手でリーダーが声を出しているチームであった。
つまるところは、リーダーの資質に左右されたように思う。
特に、リーダー自身が上手なチームほど、組織力を高めるのは難しいようだ。リーダーが上手で、声を出さないタイプは、自分だけがボールに当たらないことを考えているようで、小さな子からどんどん当たって負けて行く。最後に残っているのは、リーダーだけで自分には非がないと言った感じだ。
さらに、リーダーが上手で声を出しているチームは、以外にも弱い。声を出すことは悪くないが、
自分が上手だとチーム内の下手な子をなじる傾向がある。そのため、小さな子は萎縮し、リーダーを怖く感じてしまうのだ。
有能なリーダーが陥る問題点が、見事に表れたような気がした。
一方、リーダー自身はそれほど上手でないチームほどまとまる傾向がある。しかし、それでもリーダーが声を出しているところと、声を出していないところでは、比較にならない力の差がでていた。
リーダーが下手で声を出していないチームは、最下位であった。全くチーム力もなく、リーダー自身の力もないチームは最悪だ。
リーダーが声を出そうが出すまいが、リーダー自身の能力が高ければ、ある程度までは引っ張っていけるが、どちらもないチームが勝てるはずがない。
優勝したチームは、そうではなかった。
リーダーが上手でないのに、誰よりも声を出して、チームを引っ張っていた。そのチームの特徴はこうだ。リーダーは、小さな子をカバーするために、手を引いて動かし、背の後ろに回したり、あたりそうなボールに自ら手を出して守る姿勢が表れていた。
そして、何よりリーダーの掛け声が違った。「ドンマイ」を連発し、笑顔を絶やさない。そして、前半戦で相手チームにリードーされ、休憩に入るとそのリーダーは大泣きして悔しがった。休憩後は、大逆転で見事に勝利をおさめ、チームの皆とハイタッチをして、抱き合って喜んでいた。決勝戦に入っても、リーダーはすぐにボールにあたり、外野に回ってパスを出すのに専念した。
そして、優勝。
見方を変えれば、優勝したチームには、リーダーよりも上手な人がいたということもあげられる。リーダーでない人が選手として活躍し、リーダーはチームワーク作りに専念した。
全く能力がバラバラの学年混合だからこそ、リーダーの役割がチーム力となって見事に表れた結果だった。
小学校の球技大会が、経営とは違うかも知れないが、考えされられる行事であった。
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投稿者 :堀田信弘: 2005年7月 5日 07:12