【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


世の中について  「活・喝・勝」


人口減少とインターネット

昨晩は、地元の夏祭りがあった。小さな町なのに、普段の何十倍もの沢山の人が集まっていた。 しかし、よく見ると祭りを見物している人よりも、参加している人の数のほうが多い。そういう私自身も子供神輿の先導をしていた。 あと2、3年後には、日本の人口はピークを向かえ、その後は減少の一途をたどる。 私の住む茨城県では、昨年、早くも初の人口減少となった。平成14年時点で、2.0%の人口増加率があり、いつ県人口300万人を突破するかと言われていたが、実際にはそれを目前に減少に転じた。 しかも、その前の年に比べ千人以上も少なくなった。1学年2、3クラスある小学校が無くなったに等しい。 茨城県は、全国で11番目に人口の多い県である。茨城県よりも人口の少ない県で、まだ人口が増加している県は、4県しかない。 人口が増加しているのは、東京、神奈川など大都市圏を持つほんの一部の都府県だけである。 前年度2.0%の増加率からその翌年減少に転じた茨城県を例に取れば、埼玉県より以北の道府県と、沖縄県を除く茨城県より人口の少ない県は、今年中に全て減少に転じるだろう。 一方、東京や神奈川県は、依然として6%近い増加となっており、これらが減少に転じるにはまだ20年以上はかかるだろう。 つまり、少子化による人口減少は、都市部への集中が進み、地方の過疎化が加速しているのである。 最も早く減少に転じた秋田県や島根県から、日本全体が減少を向かえるまでに20年以上かっている。総人口が減少するにもかかわらず、東京や神奈川は増加を続け、さらに20年後にしか減少しない。その頃、秋田県や島根県の人口はどうなっているのだろう。 都道府県レベルでもこれだけの格差がある。もう少しミクロ的に見ると、茨城県内でも、県北地方は早くから減少が始まっており、学校の統廃合も進んでいた。それでも、東京に近い県南地方は人口が増加しており、県全体の人口増加の担い手となっていた。 市町村レベルで見ると、最も減少の勢いが激しい大子町は、あと20年で人口が半分になると予測されている。県庁所在地の水戸市は、2年後に減少に転じ、20年後には今よりも3万人少なくなる。一方、つくば市、牛久市、守谷市などの県南にある都市は、20年後、現在より一割以上も人口が増え、最も人口増加が高いつくば市では5万人近くも増える予想がされている。 同じ日本でも増えるところもあれば、減るところもある。これまでも過疎化と都市化は言われてきたが、全体が増えていたため何とかやってこれた。 しかし、日本が減少に転じる。全体が減少している中で、それでも増える都市と減る農村がある。 これまでの政策は、全体が増えていたから、増えているところを基準に考えてきた。道路も鉄道も街づくりもだ。しかし、これからは、全体が減るのだから減るところを基準に考えるべきだろう。 そうなると、これまでの箱モノ行政ではダメだ。人口が減るのに箱を作っても利用する人はいない。利用する人がいないものを作れば、少ない住民が負担を背負うことになる。 インターネットに目を向けると、その利用人口は年々増え続け、今後10年以内には国民の半分以上がネットで買い物を経験すると予想されている。 日本の人口は減って行くのに、インターネットの利用人口はまだまだ増え続ける。しかも、ネット上には都市や過疎地と言った区別はない。 どんなに田舎にある企業でも良いものがあれば、日本中、さらには世界中に売れる可能性がある。 これは、リアルな店舗では中々できないことである。リアルな人口が減るのだから、周辺のマーケットだけでは生きていけない。 地方の企業ほど、商圏を日本全体にするようなインターネットを使ったビジネスを考える必要があるだろう。

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投稿者 :堀田信弘: 2005年7月25日 09:32