【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


世の中について  「活・喝・勝」


賛成!・反対?

たった今、参議院で郵政法案が採決された。

郵便局は残してほしい、でも、民間のできることは民間にさせるべきだ。自民党は嫌いだ、でも、派閥を壊す小泉首相には共感が持てる。 小泉首相を応援したいが、解散して選挙を行ってほしい。民主党に勝ってほしいが、民主党は郵政法案に反対だ。自民党が負ければ、 株価は下落し景気が悪化する。

どうも今の政治はスッキリと整理できない。

民主党と自民党の理念の違いが見えてこない。小さな政府か、大きな政府かという区別をすれば、小泉首相の政策は民主党に近い。 ところが、自民党の抵抗勢力は、旧来の大きな政府的発想である。

その大きな政府を目指す反対派が、郵政法案を否決した。

郵便局をどうするかどうかという程度の問題で、政治が混乱するのは如何なものか。この改革ができなくて、 これ以上大きな改革ができるはずがない。

郵便局がなくなるのは困るという意見がある。ごもっともであるが、日本の人口はこれから減り始める。 年間50万人都市が毎年ひとつづつ消滅するのと同じことが起きる。これまでのように人口が増えていれば、 ごもっともな意見も判らないではないが、人がいなくなり、学校もなくなり、お店も減るのに、郵便局だけを残すことは物理的に無理がある。

郵便局をどうするかどうかということより、人口減を防ぐ政策を急ぐ必要がある。 もっと外国人を受け入れるような大胆なことを考えなくては、郵便局どころか日本はもたないだろう。

地方行政も同様にもたなくなった。そのため、市町村合併が盛んに行われ、複数の町がひとつの市になった。そのため、 各町にひとつづつあった郵便局や消防署などが、大きな市にひとつだけとなる。

これは、政策の問題ではない。国民が子供を生まなくなったからだ。子供を生まなくなったのは、生みにくい国を作ったからである。 そのような国にしたのは、国民が選んだ議員たちだ。議員が悪いことをするのは、国民が政治に無関心だからである。

人口が減り続ければ、都道府県制ももたなくなり、道州制が現実になるだろう。これから20年間で1000万人の人口が減るから、5, 6の県が消滅するのに等しい。恐らく、20年以内に、再度、市町村合併が必要になるだろう。行政機能を考えれば、 10万人以下の町村はなくなるだろう。

今年誕生する新しい市の寿命は20年あるかないかだ。そんな市が新市庁舎を建設する意味があるのか。新しい市の名前も、 また変わるだろう。その時に、合併を反対しても、市の財政を救えるわけではない。人口が減ったのだから仕方ないのである。 合併を反対するなら、税金を増やすしかない。それがいやなら、ひとつの郵便局や消防署が減っても我慢するしかないのである。

都市中心の政策より、地方の活性化と叫ぶのは、心情的には理解できる。消滅するのはたまらないことに同情できるが、 人口が減ることを止めない以上、手の打ちようがないのも事実である。それが、地方どころか、日本全体が減少するのだから、 都市中心の政策もなにもあったもんじゃない。減るところは止める、増えるところはもっと増やすしかない。

あと20年もすれば、平成の次の時代になるだろう。平成の大合併は、ひと昔前の出来事となる。

20年前に騒いだ賛成・反対の成果は、おのずと表れている。

それを考えたら、この程度の法案で、ガタガタするのは意味がない。一刻も早く次の手を考えなくては。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2005年8月 8日 13:39