穀物の霊を古語で「さ」、神霊が鎮座する場所を「くら」、「さ+くら」で穀霊の集まるところから「さくら」 の語源になったという説があるそうだ。昔は、桜が咲く姿を見て、神が宿ると考えていたのかもしれない。日本人と桜の関わりは深い。
10月1日、私が住んでいる町が市町村合併により桜川市となる。私の旧友たちは、新市誕生を盛り上げようと、「サクラサク里プロジェクト」を立ち上げ、 「サクラサク」合格祈願の街にしようと町おこしに疾走している。
親友のジュエリーショップ「マーノ」では、 桜小町と呼ばれる桜に関するオリジナル商品や、合格ストラップなどを製作し、頑張っている。私も陰ながら応援している。
彼らの意気込みを見る限り、プロジェクトにも春が来る日が近いだろう。
その桜、鳥取市の老人福施設「なごみ苑」 にあるソメイヨシノが季節はずれの開花をした。
さくら雑学辞典などを作っているsakuratabi.tvさんの 「2004年桜返り咲き(狂い咲き)リスト」によると、昨年は全国各地で季節はずれの桜が咲いたそうだ。地球温暖化の影響からか、 この狂い咲きの現象は少し増えているようだ。
植物は、台風や塩害、害虫などによって、突然、無理やりに葉っぱを取れてしまったりすると、季節はずれの行動を取る事がある。 これを気象学では不時現象という。
この不時現象が起こると、来春咲く予定だったものが早く咲いてしまうことから、来年の咲き具合はあまり良くないと言う。
あんなに暑かった夏が去り、少しづつ日が短くなって、もうすぐ衣替えを向かえようとしている。松虫が鳴き、 黄金色に染まっていた稲の収穫が終わった。
季節はずれの桜を見ると、なんとなく物悲しくなるのは私だけだろうか。
寒い冬が終わり、待ちわびた春が来て、桜の開花に気持ちがときめく。そんな季節に咲く桜が、秋に咲くのは何かを訴えているようだ。
突然攻撃を受けた9.11米国同時テロ。それ以来アメリカは、無理やり葉っぱを取れてしまったことを理由に、 強烈な季節はずれの覇権主義を取り始めた。その結果、アメリカ国民の大半は、ブッシュのイラク戦争を支持した。
そして、対テロを表の旗印に掲げ、世界中の国々の国家主義を台頭させた。日本もナショナリズムが台頭し、中韓とは、 戦後最大の政治摩擦を生んでいる。
しかし、目には目をの暴力力学は、不条理で許しがたいテロリストと何が違うのか。市民を巻き込んで犠牲者を出すのは、テロリズムも、 それを退治する世界の警察を名乗る国家による攻撃も結果的は同じだ。
今、アメリカ国民は、季節はずれの行動を取ったことに気がつき始めてきた。全米各地で反戦の動きが活発化し、 24日ワシントンDCで開かれた反戦デモの参加者は、25万人を超えた。これは、イラク侵略後最大級で、 参加者の半数以上が10~20代の学生を中心とする若年層だった。
若者の動きは、ベトナム戦争を終結に導いた時と似ている。
これから訪れる冬を乗り切れば、もうすぐ、イラクにも春が来るだろう。
そして、アメリカ、中国の左右のリーダは、世界中の不時現象を無くすために、一刻も早く京都議定書の批准すべきだ。
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投稿者 :堀田信弘: 2005年9月29日 17:45