1946年、それまで現人神とされ、写真も「御真影」と呼ばれていた天皇が、神でなく人間であるという人間宣言してまだ60年。 戦争に敗れ、直立不動の姿勢でマッカーサー元帥と並んで写真に写った。
靖国神社は、明治維新後の1869年設立。戦時中は、軍直轄の神社として国家神道の精神的支柱になり、天皇のために戦った死者を 「英霊」として祭た。第2次世界大戦で死亡した軍人、軍属ら約247万人が合祀者として祭われている。
今日、大阪高裁は、高裁では初めて、小泉首相の靖国参拝を 「公的行為」と認定し、 政教分離を定めた憲法に反するとして「違憲」を下した。
19世紀までアメリカとフランスを除くほとんどの国は、王国と帝国がほとんどであった。2度の世界大戦と、 その後の植民地からの独立運動は、世界中の国々を民主国家体制に移行させ、現在、世界に残る王室は30ヶ国のみとなった。国連加盟国のうち、 君主を持たない共和制の国が9割近い。
現在、絶対君主制を取る国は、中東のサウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦、オマーン、ブータンの5ヶ国。 立憲君主制を取るのは、バーレーン、モロッコ、ブルネイ、カンボジアなど11ヶ国。
日本のように立憲君主制を取りつつ、議員内閣制を取っている国は、ヨーロッパのイギリス、オランダ、ベルギー、スペイン、デンマーク、 ノルウェーなど14ヶ国となっている。
1066年、フランスからイングランドに上陸し、ノルマンディー公ウィリアムが創設したのがイギリス、その歴史は1000年余り。 現在では王室の代名詞であるが、開かれた王室を目指しているも、皇太子や故ダイアナ妃のスキャンダルが相次ぎ、王室メンバー・予算の削減、 王室廃止論なども出るようになった。
日本の神話上の初代の天皇は、紀元前660年に即位した神武天皇とされている。127歳で没したとされているぐらいだから、 その歴史の真実は定かでない。その辺が、神と言われる所以だったのか。天皇という表記がされたのは、7世紀後半の天武天皇の時代、「てんのう」 と呼ぶことが正式になったのは明治時代である。今の天皇は第125代だそうだ。
1965年に生まれた秋篠宮文仁親王の誕生以来、皇男子や皇男孫が生まれず40年が経った。
ヨーロッパの君主国家はすべて女性の国王を認めている。現在、イギリス、オランダ、
デンマークは女王が在位し、今のスウェーデンの皇太子も女性だ。
日本でも過去に女性天皇は何人も存在していた。推古天皇、斉明天皇、持統天皇、元明天皇、元正天皇、孝謙天皇、明正天皇、後桜町天皇。
男子継承が定められたのは、旧皇室典範ができた「てんのう」と呼び始めた明治時代で、天皇の歴史からすれば比較的新しい伝統だ。
わが国は、君主が、国家や国民、憲法や法律から制限されることのない絶対君主制ではない。 議会制民主義を取るわが国の日本国憲法では、法の下の平等、両性の平等を規定している。そう考えると、 皇位継承などについて規定している現在の皇室典範という法律は、議会制民主義が制定した法律である以上、男女を差別する「違憲」ではないか。
民間から皇室に嫁いた女性は、日本国籍を失い、出産マシン化され、やっと誕生した子供は、法の下の平等を受けない。これが近代国家だろうか。
昨日、政府の「皇室典範に関する有識者会議」(座長・吉川弘之元東大総長)は、 男系による継承は「将来行き詰まる」とし、女性・女系天皇容認の方向で調整されることになった。
男女共同参画の社会の実現を目指している近代において、特別な例外は必要なのか。
この国の長い歴史を鑑み、伝統と文化を継承するとしても、決して女性・女系の容認は異例ではない。男女関係なく、 第一子が継承するような流れができれば、この国には新しい風が吹く。天皇家が変われば、日本の跡継ぎの考え方も大きく変わる、 国民の象徴だから。
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投稿者 :堀田信弘: 2005年9月30日 16:01