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リーダーについて  「活・喝・勝」


サーバント・リーダーシップ

「ちょっと待った」という上司の一言、会社員なら誰しも経験がある言葉だ。その時の上司の顔を見ると、「おいおい、こんなことも考えていないで、本当にそれで良いのかよ」という勝ち誇った顔をしている。

私は「ちょっと待った」という言葉が大嫌いだ。ビジネスはスピードと言いながら、この矛盾な言葉はリーダーが使う言葉ではない。

「どうしてそんなに焦るのか」と言われたこともある。部下と上司のスピード感がずれてくると、こちらは淡々とこなしているだけなのに、バタバタと慌てているように見えるらしい。いつまでも、上から見ると、育たない子供に見えるのだろう。こんな上司が多すぎる。

いつも「オレを越えるな」と言っているように聞こえてならない。そんな組織が成長するはずもない。

ドイツの小説家ヘルマン・ヘッセが書いた短編「東方の旅」。メッカへ向けて旅をする一行、その中に召し使いレオがいた。
一行は順調に旅を続けていたが、ある日突然レオがいなくなってしまう。

レオを失った一行は、それまでと違って、トラブルが相次ぎ、道に迷い、それまでのような順調な旅ができなくなってしまう。

何年も遠回りをしながらも、一行は挫折することなく、励ましあってメッカに向かう。

一行は遂にメッカに辿り着く。そこで、一行は、レオが偉大なリーダーであったことを知る。レオは、召し使いに扮し、一行の気持ちがバラバラにならないように陰からリードしていたのだ。

この話しに感銘を受けたアメリカのAT&T社にいたロバート・グリーンリ-フは、全く新しいリーダーの姿として「サーバント・
リーダーシップ」を提唱した。

従来のリーダーシップは、「命令」を軸とした権力型で、駒のように人を動かし、「責任」は失敗したときに罰せられるものと考えている。

それに対し、サーバント型は、リーダーが一致して理念を共有するように働きかけ、その後は「自主的」を尊重し、それぞれの役割を明確に、範囲を分担することとを「責任」と位置づけている。

この「サーバント・リーダーシップ」は、私の目指す「自由と責任ある組織」の考えの元になっている。

できるだけ自由度を高め、それぞれの自主性、個性を尊重し、束縛や強制から開放、自ら自分のやるべきこと、組織の中の自分の位置づけを意識するような責任をもった集団にしたいと考えている。

「わが人生に悔いなし」と言えば、自分がやりたいことをやれば良いと思われがちだ。そんな気持ちの人がリーダーになれば、自ずと傲慢さが出てくるものである。私は、「悔いがない」をサーバント的に捕らえるようになりたい。

インディアンの言い伝えに「あなたが生まれた時、あなたが泣いた顔を見て、周りの人は笑っていたでしょう。だからあなたが死ぬときは、天国からみんなが泣いている姿を見て、あなたが笑える人生を歩みなさい」というのがある。

何でもわれがわれがと、自分だけが悔いのない人生を送るだけでは、自分は笑えても周りのみんなは悲しんではくれない。みんなが泣いても、やりたいことが出来ず悔いの残る生き方をすれば、自分は笑えない。自分が笑えれば周りはどうでも良いんだというような人は、人の上に立つ資格がないである。

私は、みんなの笑い顔を見て生きたいし、死んでから笑われるような生き方はしたくない。

こんな悔いのない生き方ができたら幸せだ。

サーバントというのは召し使いという意味だ。つまり、サーバント・リーダーシップとは、人をリードするというよりは、組織に(部下に)奉仕するという意味なのである。部下からもらうより、部下に与えよということ。身が引き締まる。

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投稿者 :堀田信弘: 2005年10月13日 23:34