「世界一のインターネット・サービス企業を目指す」これが楽天グループが掲げている目標だ。"世界一"というのが、きさなのか質なのか明文化されていないが、三木谷社長がTBSとの経営統合を目指すということは、規模の拡大であることは間違いない。
株式公開会社の経営者は株主を選べない。「あの株主はけしからん」というコメントはもううんざりだ。
それでも現経営人が戦々恐々としているのは多少理解できても、未だに「放送というジャーナリズムは公共性の高いものだ」という評論家の言葉には腹立たしさ感じる。だったらアメリカのテレビ局のように上場しなければいいんだ。
ジャーナリズムの公共性と、株主構成、経営は別の次元のはずだ。
読売新聞社は、世界第一位の新聞発行部数1000万部を誇り、ギネスブックにも登録されている。その会社が誰に経営されていようと、国民の10人に1人が読者である紛れもない事実。
読売グループは、世論形成に影響を及ぼすマスコミ・ジャーナリズムの最高峰、その組織を率いているのが現在79歳の渡辺恒雄読売新聞グループ代表取締役会長で主筆、巨人の球団会長でもある。
日本テレビも読売グループの傘下だ。読売新聞は、1974年に朝日新聞と毎日新聞が持っていた全ての日テレ株を買占め、その後上場させた。2004年には、渡辺恒雄会長名義の有価証券報告書虚偽記載問題が発覚し、上場廃止の可能性があるとして一時「監理ポスト」に移された。
なぜか、同じ問題の西武鉄道とは違って、現在では通常銘柄に戻っている。
渡辺会長は、小泉首相に「阪神の上場は断じて許さない。つぶすから大丈夫、プロ野球は国民の公共財産、私物化は認めない」と言った。誰が私物化しているのやら。
HPにある彼の主筆メッセージには、「当社の社論は(1)市場経済原理を基本とする経済秩序を守る(2)議会制民主主義を守る(3)基本的人権を尊重する――の3点から構築されている」と書いてある。
さらに、情報通信技術が益々発展することを挙げ、「未来を拓く総合メディア集団」を目指す」と言っている。
東京大学文学部哲学科卒業。私には、言っていることとやっていることから、彼の哲学が見えてこない。三木谷社長は、そんな彼と事前に相談したという間柄。
株式公開というエサをぶら下げておいて、ハゲタカに目を付けられて買わないでくれと言う経営者も情けないが、紙切れを売った買ったしているハゲタカはもっと好きじゃない。そのハゲタカに「オレの周りを飛ぶな」と言っているハガタカは、若いハゲタカにやられるしかない。
規模の拡大を目指すものは、規模の拡大をしようというものを断じて認めようとしない。ハゲタカが、「ハガタカに乗っ取られる」と言われても遠吠えにしか聞こえない。
規模の拡大、つまり覇権主義者は、いつの時代でも同じような顔に見える。
わが社は、「ナンバーワンよりオンリーワン企業を目指す」という経営理念を掲げている。私は、「大きくなる」ことが企業の目標ではないと考えているからだ。大きさを求めるのではなく、良いものを提供し、多くの利用者が増え、もっと満足してもらうために必要な最小限の規模であるべきなのだ。
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投稿者 :堀田信弘: 2005年10月14日 18:31