堀田信弘の今日の語録
サービスとは、形にはないものだが、目に見えるようなサービスにすることは重要である
先日、学生の起業を支援する会社と知りあいになった。ほんの一年の間に、大学を卒業と同時に起業する学生が急速に増えているという。
ネット関連企業が急速な発展を遂げ、派手な買収やプロ野球球団経営、テレビ局との経営統合などを目のあたりにして、学生たちにも大きな変化をもたらしているようだ。
アメリカのように優秀でモチベーションの高い学生ほど、起業家を目指す時代が直ぐそこまで来ている。
学生にとって、起業は単なる夢ではなく、挑戦し甲斐のある目標となったのだ。
起業といえば、私の中のイメージは、坂本龍馬だ。
龍馬は、脱藩した後、勝海舟の紹介で、薩摩藩の西郷隆盛に援助されて海援隊を結成した。龍馬の死後、土佐藩士・後藤象二郎が海援隊を引き継ぎ土佐商会とし、その後、土佐商会は岩崎弥太郎によって三菱商会となり、三菱財閥の元となっている。
海援隊は、坂本竜馬が結成した浪士結社である。
1865年から68年まで3年余りに渡り活動した日本初の株式会社も言われ、物産や武器の貿易を行った。
会社の定款に相当する海援隊約規には、隊員の資格について、「土佐藩を脱する者、他藩を脱する者、海外に志しある者」と明記されている。これは、隊長の坂本龍馬が 脱藩者など出身藩を分け隔て無く迎え入れるという隊に自由な発想と雰囲気を求めたからであろう。
龍馬自身が束縛と規制を嫌い、自由を求めて行動する人間であったからだ。
坂本龍馬は、勝海舟や西郷隆盛といった若手の人的ネットワークを活用し、共に成長するという現在のベンチャー企業が発展するのと全く同じ道を歩んだ。
成功しているベンチャー企業は、創業時に知り合った若手経営者同士の絆をもっている。それぞれが補完し合い、それぞれが顧客でありパートナーであるようななだらかな依存性を持っている。通常であれば、できるだけ相手との依存度を嫌うことのほうが強いが、ベンチャーは伸びているところと徹底して依存関係を持つことで、引きずられるように共に成長していく。
単なる下請けという意識でなく、進んで依存できるのは、発注する側のベンチャー企業が、対等で束縛するという概念を持たないで付き合ってくれるからであろう。
龍馬のよう束縛と規制を嫌い、脱藩した人を分け隔て無く迎え入れるというオープンなマインドを持つ若手経営が増えてきていることは喜ばしいことだ。
伸びようとするものを押さえつけ、下請をいじめ、ワンマンでクローズな考えでは、これからの複雑な社会環境では生き延びることは不可能なのだ。
龍馬が西郷隆盛に助けられたように、私もいろいろな人に助けられている、現在進行形の状態だ。そして、組織に自由な発想とユニークな意見交換ができる組織を理想としている。
幸いに、私の部下は、全員「土佐藩を脱する者、他藩を脱する者、海外に志しある者」に合致する海援隊有資格者である。
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投稿者 :堀田信弘: 2005年11月30日 23:09