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クラウドについて  「活・喝・勝」


理念の循環

有能なアイデアや才能は、優秀な経営者と揺るぎない理念で開花するはずだ。

先日、今年トヨタ自動車の社長に就任した渡辺捷昭社長が面白いことを言っていた。

「何のためのアイデアか。全ては、トヨタが社会貢献するためのアイデアだ。では、トヨタは、どうしたら社会貢献できるのか。素晴らしい自動車を作って社会貢献するのだ。

どんな自動車が素晴らしい自動車なのか。世の中のためになる自動車だ。

どういう自動車だったら世の中のためになるのか。世の中のためにならない自動車とは何だ。もし○○○があったならという発想で考えて見よう。」

「例えば、騒音のしない自動車。走れば走るほど環境を良くする自動車。例えば、人を傷つけない自動車。エネルギーを生み出す自動車。

もし○○○があったらという発想が重要だ。自動車がこれまで世の中のためになっていなかったことの裏返しにヒントがある。」

騒音のしない自動車を考えれば、エンジンの音は静かになるし、環境のことを考えればプリウスのようなハイブリット車が生み出せるという訳だ。

アメリカの車は、大きいが燃費が悪い、ヨーロッパの車はデザインが良いが性能が悪いなど、大衆のニーズを優先するあまり、社会のニーズを取り入れないできた。現状のお客のニーズを優先し、将来のお客のニーズを作り出さないできたとも言えよう。

理念なきアイデアは、例え客のニーズを掴んでも、信頼というシーズは提供できず、すぐに冷められてしまう。

社会貢献を口にする経営者はいても、本気で社員がそれに取り組んでいる会社は少ない。しかも、仕事と社会貢献を一致させ、会社の夢と社会貢献を一致させる、従業員も社会貢献者の一人となり、社会の夢に向かって働く、こんな素晴らしい循環が成長を支えるのだろう。

この理念の循環は、経営者の信念から生まれる。

わが社で行っているイージョブゴーも、ゼネコンと同様な多重下請け構造の古い体質のIT業界を革新すべく行っている。さらに、子会社のフリーランスターは、IT技術者を使い捨てのように動かす企業から、技術者の独立を助け、自立できるよう支援している。

社会貢献とまで行かなくても、我々は一世代前の業界の体質を一新したいという思いでやってきた。

社内においては、どんな些細なことでも、どんなに忙しいときでも、問題を先送りせず、納得するまで議論してきた。

上司と部下という関係を超え、コンセプトにあっているか、我々がやっていることがお客のためになるのかを中心に考えてきた。

それも、全ては理念や、理想を追ってのことだ。そこには、妥協もなければ、曖昧でいい加減な答えもない。

IT業界の中には、昨今騒がれているマンションの偽装構造計算事件のような古いゼネコン体質が今でも蔓延っている。

最も新しく先駆的なビジネスに見えるが、実際には旧態以前の理念なき経営がある。それでも、成り立っているから始末にならない。

従業員が本気で意見でき、自分の責任範囲を明確にもって、会社の目標と個人の目標が一致するとき、社員は働き甲斐を感じるのだろう。

理念なきものは、必ず滅びる。今は数字をあげていても、今騒がれているマンションの偽装構造計算事件と同様に、落とし穴が待っている。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2005年12月 6日 07:15