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組織について  「活・喝・勝」


土壌と風土

私の住む茨城県は北海道と並ぶ農業王国である。小学生の頃から畑を走り回っていたこともあって、土への愛着は深い。 そんなこともあって、将来、障害児の長男と一緒に土イジリができる農業ビジネスへ参入できればと夢を見ている。

こんな風潮が、若くない人にも、次第に広がり、会社の中でも起き始めている。

ところで、農地の土壌を大別すると、「腐敗型土壌」と「醗酵型土壌」に区別されるそうだが、大半の農地は「腐敗型土壌」 と言われている。

「腐敗型土壌」は、農作物に影響を及ぼす微生物が多く含まれており、病中害が発生する可能性が高い。そのため、 農薬や科学肥料によって、微生物をコントロールすることで、病害虫の発生を抑えようとしているが、そのことによって大地の荒廃や汚染、 自然破壊をも招いている。

最近は、有機農業の大切さが認識され、人間の健康や環境の保全に役立つような取り組みが盛んに行われるようになった。

そのひとつに、微生物を応用し土壌を醗酵型に変える取り組みがある。

「腐敗型土壌」では、セン虫と呼ばれる嫌気性のバクテリアが多く発生する。これに対し、「醗酵型土壌」にするには、 セン虫を除去する除菌剤を注入するか、一時的に無菌状態にする方法があるが、放っておけば直ぐに嫌気性のバクテリアが発生し、再び 「腐敗型土壌」に戻る悪循環に陥る可能性が高い。

これに対し、対処療法的な対応だけでなく、好気性の菌を多く混入することで、土壌の浄化を図り、酸化腐敗することを防ぎ、 合成能力の高い「醗酵型土壌」に変化させる方法がある。

自然界では、自然にできた土壌がある。その土壌で、人間の都合で人間が食べるための作物を作るには、 抵抗勢力のバクテリアが抵抗するという訳だ。

「腐敗型土壌」とは、例外的な特別な腐った土地ではなく、通常の自然環境にある普通の土壌なのである。

つまり、「腐敗型土壌」から「醗酵型土壌」に体質改善するには、それなりに人が手を加えない限り、困難なのだ。

土壌が悪ければ、どんな立派な野菜を作ろうと思っても、すぐに腐ってしまうだろう。土壌が良くなければ美味しい作物、 安全な野菜ができるはずがない。

さらに、土壌には、PH値によって、生育できる農産物が異なってくる。土つの相性が良くなければ、美味しい野菜は育たないのである。

人間の組織において、この土壌は風土だ。

土壌は、放っておけば腐るのだ。

耕して、好気性を良くしなければ決して土壌は良くならない。

経営者は、常に耕して土壌の改善に努めなければ、組織は自然に腐って行く運命を持っている。注入する菌が良菌か悪菌かを見極め、 好気性の良菌を注入できるのは経営者以外いない。

もし、その土壌が醗酵型の良い土ならば、その土を手に取り自ら口に含んで味わって見れば判るはず。 その土を汚くて口に含めないと思うのなら、悪菌がいることを自ら認識しているからであろう。

組織の中にいる社員、役員の行動に問題があるかも知れないと感じているということは、 問題が起こりえる土壌であることを認識しているはずだ。そうであるならば、なぜその土壌を変えようとしないのか理解できない。

放っておけば、必ず大地の荒廃を生み、大きな問題を起こす温床となる。

毎日のようにニュースで流れる企業の不祥事。この背景には、役員の背中を見ている社員の不満、 先輩社員の悪事を見て見ない振りをする後輩社員など、悪循環の「腐敗型土壌」になっているのではないだろうか。まずは、 バクテリアに根源である役員というセン虫の除菌と、新しい風を吹き込む好気性の良菌を注入するしかない。

風土の良い組織は、影口の少ない風通しの良い土壌を持っている。そんな組織には、情報をオープン化・ 共有化しようとする好気性の高い良菌が多く存在しているのである。

自分の作った土壌に手を突っ込んで口に含んだとき、マズイと感じているのであれば、もはや組織は腐敗を始めている。 醗酵型組織となっている経営者は、自分の会社の風土や社員のことを決して悪く言わない。それは、 そのような土壌にした自信と誇りがあるからである。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2006年3月 2日 07:55




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>醗酵型組織となっている経営者は、自分の会社の風土や社員のことを決して悪く言わない。

腐敗の進んだ組織の経営者も、人前では決して悪くは言いませんね。
そもそも何が良いか悪いかが、分かっていないのでしょうし。

投稿者 MasumiK : 2006年3月 2日 09:35


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