【堀田信弘の今日の語録】 2010年9月 3日 『 左手と右手は、矛盾だらけだが、決して片方が無くなっても良いと言うものではない。矛盾の両輪は、私の目指すところ。』


経営者について  「活・喝・勝」


一喜一憂

経営者には、数字を読む力が必要だ。数字を見て、動きを感じ取る必要がある。経営者は、経理マンとは違うから数字をどう計上するか、簿記的な意味を知らなければならないというのとは意味が違う。

数字は、経営の結果である。

経営者が示した目標に従って、現場が動いた結果である。収入より支出は、一般的に予算に近い数字を示す。使うのは黙っていても、予定通りに使う傾向になるが自然だ。だから、収入に対して、妥当か否かを見ていないと、収入に見合わない使い方をする。

人の金ほど使っても、使った感覚が薄い。だから、収入を気にしない官僚達は、自らが立てた予算通り使うとするのである。余ったとしても、なんら成果もなければ、次年度の予算が減るからである。

一方、予算をオーバーしても使わなければならない時もある。

あらかじめ予想した動きよりも大きな動きがあった場合だ。動きが小さいときに、予算を超えることはあり得ない。

動きが大きいのは、収入という形で結果が表れている場合と、投資のためまだ結果が表れていない場合の二通りがある。

動きが大きいのだから、明らかに今より大きな結果が表れる。しかし、その結果は、良い場合もあれば悪い場合もある。

何れにしても動きの表れである。

そして何よりも収入を読む力が重要だ。

収入を見て経営者がやらなければならないことは二つしかない。

ひとつは、結果に対するやり方の検証。もうひとつは、今後の対策だ。

ここで重要なのが今後の対策である。

つまり、数字を読むということは、将来を予測することなのである。

数字は、経営の結果だから、あくまでも過去のものだ。一日前のものとか、今月の成果とか、一年間の決算だとか、全て経営した結果である。

この数字を見て、経営者は一喜一憂する。反省し、問題点を分析し、体制を見直し、これまでのやり方を検証する。こんなことは、どんな経営者であったもできる。いや、大した経営者でなくても誰でもできる。

そこを勘違いしているリーダーがいる。

出てきた結果に対し、責任者を呼んで「しっかりやれ」と激を飛ばすのが経営者だと思っている。或いは、「問題点は判ったから頑張れ」と励ます。

そんなことは、別に経営者でなくても何ら能力がなくてもできるものだ。

数字は、経営の結果なのである。

つまり、現場の部下を呼んで文句を言う前に、自らの経営に誤りがなかったのか反省すべきである。そして何よりも、経営者がやることは、その反省から将来を予測し、建て直しの具体的な方向性を示すことである。

将来を予測するのは経営者でないとできない。そもそも誰にも判らない将来のことを予測するには、責任が伴うから、経営者が自らの責任をかけて予測しなければならない。そして、経営者は、それを予測から明確な方向性にしなければならないのである。

結果を見て、一喜一憂しているだけではダメだ。数字が悪ければ、どうしたら良くなるのか、数字が良かったなら、もっと投資すべきか経営者がやるのか、やめるのかの指示を示すのである。それが出来なければ、また明日、または来月の結果も同じことを繰り返す。ただ、掛け声だけの精神論で「やれ」とばかり現場のせいにしているようではそんな経営者などいらない。

将来予測がまさに経営者の個性がでるところなのである。予測が間違っていれば、結果は予想できないような結果になる。現場からでてきた数字を足して、全社の数字にし、結果責任は現場に取らせる、そんな責任感のない経営者が舵を取るようでは会社は必ず滅びる。

リーダーは、自らの想いを将来予測という形で、責任を明確にするのである。その結果、一喜一憂すべきなのだ。

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投稿者 :堀田信弘: 2006年4月24日 08:50