【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


リーダーについて  「活・喝・勝」


やる気の循環

子供達は、ゲームやテレビに夢中になっていると、こちら声を掛けても全く耳に入らない。楽しいことには、物凄い集中力を発揮しているのだ。知的障害を持つ私の息子でも、お気に入りのマンガや音楽が流れると、身動きもせずジッと見つめている。

そういう意味で、集中力というのは、誰しもが持っている潜在的な能力なのではないかと思う。

この集中力は、もしかするとそれほど個人差はないのかも知れない。あることに集中できている瞬間というのは、間違いなく好奇心と関係している。そして、その好奇心の先に、達成感というのが予め予測できた瞬間、人は五感を集中し、好奇心を満足させようとするのではないだろうか。

ゲームに夢中になるということは、そのゲームの最終シーンを見たいという好奇心が芽生え、
最終シーンを見ることで攻略したという達成感が得られるからだ。

もし、最初にシーンを見て、最終シーンに対する期待感が生まれなければ、それを攻略したいという好奇心は生まれないであろう。

つまり、人は、好奇心を持つことで、それに対して集中し夢中になり、達成することで満足感が得られる。そして、それよりも面白そうなモノが現れると、もっと強い好奇心が生まれるという循環ができるのである。

これが"やる気の循環"なのではないだろうか。

仕事に置き換えると、人は楽しいことでないと、力を発揮することはできない。ここで言う楽しい仕事とは、その先に起こり得ることに対する好奇心という欲求である。時には、上手く行けば大金が入るかもしれないというワクワクする好奇心、時には、これが上手く行けば次のステップに進めるかも知れないという難題をクリアーする欲求などだ。

そのような気持ちになった時は、必ずゴールをイメージするはず。イメージできたゴールが輝いて見えれば見えるほど、何とか成し遂げたいという集中力が生まれる。そして、夢中で動き、終わった後の姿が、イメージしていたゴールと同じかそれ以上の時、達成感が生まれる。

このように考えると、"やる気の循環"を起こさせるのは、組織やリーダーとしての役割が極めて大きい。なぜなら、仕事における好奇心は、機会を与えられなければ生まれないからである。機会を与えられなければ、やる気は起こりえない。

そのような状態が長く続くと、人は自発的に他に好奇心を持とうとする。

もし、それが仕事以外であるならば、益々仕事には身が入らなくなるのは間違いない。

仕事が終わった後に、ストレス解消の娯楽としてパチンコ屋や銀座遊びに夢中になる人がいる。もし、与えられている仕事に対し、好奇心を持っていたら、仕事に集中し、夢中になって、そのような時間さえ惜しいと考えるはずである。

逆に、アフターファイブのことばかりが頭のなかで一杯となっているとすれば、もはや好奇心は仕事ではなく遊びにほうに移っているということであり、仕事に集中できないばかりか、仕事を仕方なくやっているという状態に陥るだろう。

もし、仕事に対し強い好奇心を持ちたいという願望があるのに、リーダーがそれに気づかなければ、その人は、自発的にその職場を離れ、好奇心が満足するような職場を求めるようになるだろう。

やる気を起こさせるのは、リーダーがやるべき仕事のひとつである。やる気がない人がいるということは、リーダーが、アフターファイブの快楽を上回る好奇心を仕事の中で与えられていないからに他ならない。

リーダーが部下に仕事をさせるということは、機会を与えること。少し背伸びをしないとできないような仕事を与えることが大切である。

仕事を部下に任せられないリーダーは、その時点で機会を奪っていることであり、そのような組織にはやる気など生まれるはずがない。

そのためには、リーダー自身が仕事を楽しくやっているかどうかが問われるだろう。私自身、私がやる気がないと自覚している時は、必ずといっていいほど、部下がミスをしたり、トラブルがあったりし、部下達もやる気がなくなることを何度も経験してきた。

リーダーの気持ちは、以外にも自然に下に通じているものなのである。これは経験上間違いない。

"やる気の循環"は、まずリーダーがやる気を出し、そして機会を与え、達成した時に満足感を与えることが組織における循環である。

勉強をやる気がない子供は、学ぶことに対して好奇心がないから。問題が解けた時、褒められなければ達成感も生まれない。ただ単に「勉強をやれ」と言ってもやる気がないから、勉強に集中できないのであろう。

子供を育てる親にも、"やる気の循環"は適用できないか。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2006年5月12日 22:32