週末は、家族と「ひまわり号」という特別列車の旅に行ってきた。貸切列車「ひわまり号」は、栃木県の小山駅から水戸線を経由して、友部から常磐線、松戸から武蔵野線を経由して、京葉線の葛西臨海公園駅まで乗り換えなしで直通運転した。
途中、茨城県内のいくつかの駅に立ち寄り、障害者200名とその家族とボランティア200名の合計400名が乗り込んだ。
「ひまわり号」は、全国的な運動で、障害者の"一度は電車に乗ってみたい"という夢を叶えるのと同時に、各駅のバリアフリー化を訴える活動でもある。
茨城県内では、毎年開催され、年に一回だけの電車の旅を心待ちにしている方も大勢い。
私たちは、2度目の参加。一度目は、障害を持つ長男が小学生になった時だったので、7年ぶりに参加だ。今回私たちは、娘二人が共に小学生になったこともあり、生のボランティア活動の状況を見せたいと思った。
ボランティアの人たちは、高校生から大学生、一般の方まで実に幅が広い参加者がいる。
障害者のほうも、知的障害者、身体障害者など障害の種類も様々で、小学生から大人まで色々な人が参加している。
行きの車内では、車椅子の方をサポートする講習が開かれ、駅での乗り降りや、階段での担ぎ方などを教わった。
しかし、実際には、大人の乗る車椅子の重さは想像以上に重い。男性一人を、左右2名、後ろ1名の大人3人で持ち上げなければ、とても持ち上がらない。
これを経験して、障害者の"一度は電車に乗ってみたい"という気持ちが初めて理解できた。3人ものサポートがないと、階段を持ち上げて、隣のホームに行くことができず、電車に乗る機会が制限されているのである。
最近でこそ、大きな駅には、スロープがつけられるようになってきたが、田舎の小さな駅ではまだまだ設備が不十分である。
隣のホーム間を行き来できるエレベータは県内ではほとんど設置されていない。
「ひまわり号」は、この状況を訴えたいという目的を持っているが、実際に200名近い障害者を乗せてみると、乗り降りにも相当な時間を費やし、目的地の葛西臨海公園までは直通運転ながら、4時間近くもかかる。
当然帰りも同じ4時間近くかかるから、8時間以上も電車の中にいたことになる。
電車の中には、特別に車椅子用のトイレも設置されていたが、走っている電車の中を移動することも中々大変である。
車椅子の障害者が、電車に乗って、遠方まで行くことは本当に大変なことであると痛感した。これほど日本が繁栄しても、障害者にとってはまだまだインフラが整備されていない。
しかし、十分な設備を整えるには、膨大な費用がかかることも事実である。
200名の障害者を200名の人が支えなければ実現できないという現実がある。
一方、年々ボランティアに参加する若者が増えている。7年前に比べ、高校生、大学生の数が増えたように思う。中でも、大学生の活躍は頼もしい。
高校生と違って、大学生のボランティアは、学校の活動ではなく純粋なボランティア活動と言える。自分の参加費用まで自腹で出し、汗だくになって障害者に付きっきりでサポートする。
自分が学生の頃は、毎日遊び呆けて、このような活動など頭の片隅にもなかった。日本の将来もまんざらではないようだ。
娘たちにとって、初めての「ひまわり号」の旅、将来どう感じ取ってもらえるだろうか。楽しみである。
最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。
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投稿者 :堀田信弘: 2006年6月 5日 19:49