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起業・独立  「活・喝・勝」


若さを買う

今年三度目のホーチミン。相変わらず暑くて、オートバイが多い。宿泊しているホテルは、1920年代に立てられたフランス調のマジェスティックホテル。市内中心部のドンコイ通り近くにある。

ベトナムの人口の50%は、20代以下の若者だ。30代以下は65%にもなる。何度訪れても、活気を感じる。人が若い、町が若いからであろう。

10年ほど前に中国の上海に訪れた時と、非常に似ている。3年前は、シクロと呼ばれる人力自転車が沢山あったが、今はほとんど見ることができない。サイゴン川の向こう岸では、日本のゼネコンによる超高層ビルの建設が進められている。あと数年で、1区と呼ばれる都心部は激変するであろう。

3年前の大卒者の初任給は、月給100ドルだった。それが今では200ドルを超えている。年率8%近い経済成長率は、 40年前の日本の高度成長期に似ている。町中の若者が携帯電話で話す姿は、40年前の日本にはなかった光景だ。インターネットカフェに行列ができ、パソコンショップも賑わっている。ここには、日本にあるほとんどが揃うようだ。

来年早々、私は、この国を中心に事業展開を行う。

日本から進出する企業向けのビジネス、それと日本国内企業のアウトソーシング先として、二つのアプローチを進める。毎月1回は、自ら出向いて、陣頭指揮を取るつもりだ。それだけ、この国に対する想い入れは強い。

その最大の理由は、若さに対する憧れである。

私の好きな詩に「青春の詩」というものがある。青春とは、心の在り様を言うのであって、年齢ではない。しかし、実際に40を過ぎて、人生の半ばに差し掛かると、決して年齢を無視できるものではなく、ただ単に年齢が若いほうが遥かに有利であることに気づく。

例えば、十分に経験を積んだ40才のマネージャを、このベトナムの責任者にしようと考えても、環境が許さないことに出くわす。子供が小さい、親が具合が悪い、息子が受験前だ、家を新築したばかりだと、自分だけが飛び出せば済むものでは無くなってくるもである。

私自身も、私が言いだしっぺで、私がやると言ったのだから、私自身が単身赴任で行いたい気持ちで一杯である。私は、これまでも、東京に単身赴任をして、ある程度家庭を犠牲にして仕事を優先して来た。

しかし、海外で生活するとなれば、正直、現実は難しい。

ある意味で悲しいことだ。やりたいことが抑制させ、やりたいことをやれば何のための家族かということになる。それが、人生なのかも知れない。

だからこそ、ここベトナムに来ると、この若者の活気に感動するのである。

世界中様々な国に行ったが、これほど若者が多い国はあるのだろうか。若いということは、もの凄い可能性を秘めている。若さがあれば、取り巻く環境への障壁が少なくなる。結果を恐れず、勢いがあり、夢と希望に満ちている。

私は、この若さを買いたい。

経験をも上回る勇気を持ち、理屈よりやる気、結果より向かう姿勢、全ては若いからこそ、未知だからことやれることだ。私もここに賭けたい。

若さが買えるのなら、私は、経営者として最大限の投資をするつもりだ。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2006年12月 5日 08:46