【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


求める人材  「活・喝・勝」


出来ない理由を言うな

私が最も嫌いなことは、部下から出来ない理由を聞くことだ。デメリットなどのマイナス面をあげ、リスクを次々に並び立てる。出来ない理由を言っているときの顔を見たことがあるだろうか。

言っている本人は、気がついていないだろうが、普段の顔と違う。なぜ、出来ない理由を言うのだろうか。考えられるのは、やりたくないから。次に、上手く行かなかった時に責任を取りたくないから。そして、もうひとつは、上司の考えへの反発である。

何れにしても、上司の命令に対し、”自分なりの考えのつもり”で、出来ない理由を理論立てて一言でも言っておけば、自分は、上司にそれでも命令されたから仕方なくやったという逃げ道が作れる。自分は、リスクを訴えたのに、上司はそれを認めなかったと弁解ができる。

自分は、起こりえることを上司に直訴したことで、起こったことに言い訳をできる。

そのような気持ちで出来ない理由を言っている時は、私は顔を見れば一目でわかる。

一言で言えば、目が勝ち誇っている。

大したことでもない些細な仕事を受ける時は、目が丸くなる。顔には、「こういう仕事なら朝飯前だ」と書いてある。目が丸く見える時は、人の心は穏やかである。その象徴が笑顔の時。笑っている時の目は、丸い。それと対象に、怒っている時の目は、細く鋭くなる。笑っていなくても、怒っていなくても、目の変化は、この2種類しかない。

目を細めて、上司に出来ない理由を言ってその姿は、上司に腹立たしく怒っている時の目と同じだ。違うのは、理屈を並べて穏やかに話す言葉だけ。目が勝ち誇っている状態は、上司を上から見下ろし、これでもかという気持ちである。理屈を並べて、上司をギャフンと言わせてやろうと考えているように見える。

私は、部下が上司に意見を述べるなと言っているのではない。

どんどん意見を言ってほしい。

しかし、言う内容は、どうしたら出来るかの意見だ。

そもそも、上司とは、現状よりも高い目標を持たされ、どうしたらそれが達成できるか悩んでいる。部下に言われなくても、普通の上司であれば、出来ない理由などもう既に想定済みなのである。だから、できない理由など聞きたくもない。

では、優秀な部下とはどんな存在か。上司が示した方針に対して、どうしたら出来るかを考えてくれる存在である。漠然としたデザインを元に、詳細な設計図に落としてくれる部下である。

上司の無理難題を何とかしようとする部下を、上司は望んでいる。

指示したことに対する責任を取るのは上司の仕事だ。部下は、指示されたことをどうしたらやれるかに責任を持てば良い。指示が正しいか否かは、上司と部下で議論するようなものではない。そのような対等の関係を容認するから、責任を取らない上司が生まれ、責任を押し付けられたくない部下が生まれるのだ。

上司と部下の仕事は、内容が違う。これを理解させていなければ、統制の取れない組織になる。

立派な上司は、立派な部下であったものが多い。部下の時に、出来ない理由ばかり言って、逃げ道を作っているような者が上司になった時、その彼の部下は出来ない理由を言うだろう。自分が部下として部下たるべき認識が乏しいのだから、上司になっても誰もついてこない。

私の会社には、経営者を目指す若者が集ってくる。経営者を目指すのなら、なおさらである。

私は、部下が、本人は自覚していないかも知れないが出来ない理由を言った時、激しく叱る。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2007年4月10日 08:21