【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


ビジネスについて  「活・喝・勝」


自分だけのオンリーワン

今でも忘れない。会社と作って間もない頃、保険代理店をする30代の社長に、「あなたの会社の強みは何ですか、キーテクノロジーは何ですか」と言われた。その頃は、イージョブゴーというサービスもまだ全くの構想段階で、正直言って”何も”なかった。

そんなことは自分が誰よりも知っていた。だから悔しかった。一方で、憎かった。私も何もないが、おまえは何かあるのかと言いたかった。

保険代理店の若い社長に、キーテクノロジーだと。おまえの会社のキーテクノロジーは、何だ。代理店がふざけるという怒りに気持ちで一杯になった。

時が経って、先日。

その社長から、イージョブゴーの会員向けに保険の宣伝をできないかとメールが来た。どこからイージョブゴーの存在を知り、私を思い出したらしい。

ふざけるな。

今だったらこう答える。「私の会社の強みは私自身だ。キーテクノロジーは、うちの社員のやる気だ」と。

先日出会った30代の若者も似たようなことを言っていた。私は、うちの会社がやっているビジネスや、グループ展開のことを一通り説明し、新しいビジネスについて話をすると、彼は「何が武器ですか」と言ってきた。

多くの若者と毎月出会うが、20代と30代の若者とでは、大きく違う点がある。一言で言えば、20代は荒削りで怖いもの知らず。理想主義の20代と違って、30代は少し社会経験があることから、現実を知って理論的である。ちなみに40代は、過去の栄光、実績をアピールし、未来より過去の話が多くなる。50代は若者でないから避けたいが、本当の若者とは、年齢に関係なく、未来志向で恐れ知らずの人だろう。

年代で括ること自体がおかしいことであるが、これまで何百人と出会った人を、大まかなグルーピングすると、そんな感じだ。もちろん、年齢に関係なく、若々しい人はいる。私は、そんな若者を求めている。

大まかにグルーピングされた代表的な30代のその彼は、まさに現実を知って理論的であった。そういう人は、私には理論ではなく、理屈か屁理屈に聞こえてならない場面が多い。

こちらが何かを説明すると、マイナスな面を探し出し、「それではこういうことが起こるのでは」と。さらに、私がそれに対する策を示すと、「それは他でもやっている」と応酬話法をする。応酬話法は、営業としては最もやっては行けない話法である。それは相手を受け入れていない証拠を示すことになるから、相手との信頼関係が生まれないからだ。

彼の論によれば、強みを持って、他社がやっていないようなことをしたいそうだ。そのようなプランなら話に乗るが、自分の応酬話法に打ち勝って、自分をギャフンと言わせるものでなければならないと言わんばかりである。

こうなると、説明する気にもならない。大体、そういう自分は、世界中でたった一つのどんな素晴らしい仕事をしていると言うだ。

ふざけるな。

「武器は何ですか」何て、普通のサラリーマンに言われたくもない。

どうやら、最近の私がグルーピングした30代は、オンリーワンを勘違いしているようだ。世界にたったひとつだけのものがオンリーワンと考えている。私の考えるオンリーワンは違う。世界にたったひとつだけの、私が提供するものがオンリーワンだ。

花屋は町に沢山ある。二軒並んでいても、ひとりの客が選ぶのは、どちらかだ。選ばれは店は、いくつのお店から選ばれたたったひとつのお店だ。女性は世界で30億人もいるが、私の妻は世界中にたったひとりしかいない。だからオンリーワン。

妻は、世界中で最も希少の唯一の人種の出身でもなければ、世界一の元オリンピック選手でもない。他からみれば、極普通の女性。私が選んだ瞬間に、世界中の30億人から選ばれた世界で唯一の女性になるのである。

キーテクノロジーだ、武器だ、差別化だ、強みは何だと言うのは容易いが、そんなキーワードを発す人に限って、その言葉は自分自身には投げかけていない。

もちろん、私が目指す花屋は、ただの花屋ではない。ラッピングだけとっても他社にない方法を取り入れたいし、花だって出来るだけ珍しい花を置きたい。店員への教育はどこよりも徹底し、お店の雰囲気もここが花屋と思わせるような演出もする。そんなこんなで様々な小さな努力を積み重ねることで、世界にたったひとつだけの、私が提供するオンリーワンの花屋ができる。

その花屋のキーテクノロジー、武器、差別化、強みは、経営の総合力である。たった一言で、世界でここだけしか買えない花を売っているというのが、素晴らしいオンリーワン企業ではないと思っている。

これからも私は、ナンバーワンではなく、オンリーワンを目指す。同じようなお店があろうが、同じようなビジネスモデルがあろうが、関係ない。

同じ床屋でも、誰もがやらなかった1000円カットのようなビジネスモデルを創りたい。

そう言う私も理屈ぽいな。私の精神年齢もまだまだ30代かも。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2007年4月15日 07:47