【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


起業・独立  「活・喝・勝」


矛盾の両輪

私は、ドリームクラスターを設立した時から、矛盾する二つの両輪の上に乗る事を決めた。その二つの両輪は、独立と共生だ。

独立とは、他からの援助・束縛を受けず自立するこである。一方、共生とは、相互依存を図り互いに助け合うことである。

独立と共生というのは、全く別方向を向いているのである。

この全く相反するものを右と左の両輪にすること、他人からすれば矛盾だらけに映るかも知れない。しかし、私の中では、この矛盾こそが、私の求める私自身の姿であり、私が考える他との差別化なのである。

一般的に独立支援と言えば、独立させるまでがミッションである。独立志向の強い人を集め、ビジネスコンテストなどを通じて、優秀なもの見つけ出し独立させる。言い換えれば、能力があって将来有望な特待生に授業料などを免除し、その人が成長することで、学校の知名度を上げようというようなものだ。

経済的、金銭的な理由なども含め、有能な人材を発掘し金銭的なことを中心に支援しようというな考えに近い。折角、有能なアイデアがあるのだから、授業料という名の資本金を出してあげ、会社を設立させて独立させるのがファンダリー事業である。

私の考えるファンダリー事業は、特待生を対象としていないという点が異なる。

今、私は、月に十人近い起業家を目指す人と会っている。そのうち7割以上の人は、私を利用しようと考えてくるのが見える。「私のアイデアはこんなに素晴らしい」と訴えるのが、私はその言葉を聞いた瞬間、興味が失せる。その理由は、その人は、私以外にも数多くの人に同じような話をして、お金を出してくれる人を探しているからである。

私の会社は、ベンチャーキャピタルではないから、お金だけを出すのとは違うのだ。

私の求めるもう片方の輪である共生は、子供が親の元を離れて、新たな家族を持つことを意味している。血の繋がりもない優秀な人を発掘して、独立させてキャピタルゲインで利益を上げようというものではない。

最も端的に言えば、事業プランなど全くない人が、何が何でもどんな事業でも一家の主になってみたい人を対象としているのである。つまり、最初からアイデアや事業プランがある人は、私の片方の輪にはなりえないのである。なぜなら、他の子会社との共生、シナジーが期待できないからである。

この考えの基本は、事業アイデアよりも、人の上に立つと言う心構えを重視しているということである。私が考える、事業が成功する根本は、リーダーが人の上に立つことに対する心構えだ。そこには、リーダー自身が有名大学を出たとか、他にないアイデアと持っているというのは二の次なのである。

独立志向の強い人に取って、同じような境遇や方向を目指す人と一緒に歩むと言うのは、中々できないものである。我は我と考えてしまう。

私は、何れ死ぬ。

独立したいと考えている人だって、何れ死ぬ。人間は、何れ死ぬのだ。だったら、私が死んでもどうでも良いと言う人よりも、自分が死んでもその人の道を継承したいと思わないか。

だから、独立とは矛盾の共生を片側の輪にしている。

宗教じみて言われれば、それはそれで仕方ない。だって、この考えは、宗教じみているのだから。なぜなら、自分が成功することと、後輩や部下が成功することを同時に求めているのであるから、そんなことは宗教でもなければ出来ないのかも知れない。

理屈で説明して、これが何で、これがそれと言う理論ではない。要するに、助けてほしい人が集り、助けられる人が集れば良いのである。こんな矛盾が私にバカな論理である。

しかし、このバカな論理は、この私が、部下や後輩から教えられたことなのだ。私自身が助けられたから、それ以上に後輩を助けたいと思う。そんな気持ちを持った人たちが集れば、そこに矛盾はない。

私の矛盾の両輪は、部下や後輩たちに矛盾のない両輪に変えて行って頂ければと思う。それ位、私は、論理的に矛盾があり、出来の悪い人間なのだから、皆が体系化してわかり易く論理的にまとめてほしいと願うからに他ならない。

矛盾の両輪は、起こり得るべき起きていて、それを承知でその矛盾が発生しないようにできたなら、その両輪は、右手と左手のようにどちらも無くてはならないものになるだろう。

左手と右手は、矛盾だらけだが、決して片方が無くなっても良いと言うものではない。矛盾の両輪は、私の目指すところ。

独立と共生の両輪のかじ取りは、極めて難しい。

大まかなイメージは、ヨーロッパ連合体(EU)に近い。EU憲章を掲げ、最低限の連帯感を保ち、それでいて各国の独立・自主性を尊重する。EUという共生と各国の独立の両輪である。

ドリームクラスター・グループの目指すべき姿は、この独立と共生が矛盾しない両輪となることなのである。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

毎朝6時に社内朝礼ブログをこちらで公開しています。こちらもご覧頂けたら幸いです。

この内容に共感頂けたらこちらをクリックして下さい。ありがとうございます。

投稿者 :堀田信弘: 2007年5月17日 07:22