【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


リーダーについて  「活・喝・勝」


クジャクとカラス

鳥たちが、誰を王様にしようかと集まって、相談しました。すると、クジャクが、「自分は誰よりも綺麗だから、王様になるのが当然でしょう」と、言いました。

鳥たちは、なるほどそうだなと思って、クジャクを王様にしようとしました。

そのとき、カラスがさけびました。

「ちょっと待った! クジャクくん、あなたが王様になったら、私たちがワシに襲われたら、あなたはどうやって私たちを守ってくれるのですか?」

「・・・。私は、美しいから」

「あなたの美しい羽が、ワシを追いかえしてくれるのか? あなたは飛ぶこともできないのに」

「・・・」

リーダーになろうとする人は、みんなを守ることができないと行けない。

会社では、みんなを守るということは、様々なことがある。

会社は、働くところである。働いているみんなを、ワシという不景気が襲ってきた時に、どうやって守るかである。美しい羽を広げて、理論だけが立派でも、飛ぶことができないようでは、みんなを守れない。

ワシがみんなに近づいたら、みんなを逃がし、羽を広げて怪我のないようにする。そして、空高く飛び上がってワシに立ち向かう勇気がなければならない。

つまり、リーダーとは、その組織の中で最も強く、しかも部下を守る気持ちがないとダメなのである。

それと、「自分は誰よりも綺麗だから、王様になるのが当然でしょう」と自分のことを言うような人は、リーダーにふさわしくない。政治の世界でも、経営の世界でも、形は違うが、本来リーダーとは、周りから選ばれるものである。

それはオーナー経営者でも同じだ。オーナーは、採用という権力を使って、自分が使いやすい、自分の好きな人だけを周りに集めることができる。しかし、採用段階ではそうだとしても、そのオーナーに人間的魅力がなければ、当然辞めていく。

わがままで、自分のことしか考えず、みんなを守ろうという気持ちがなければ、オーナーであってもリーダーとして信任されない。権力に怯えて、仕方なくついているだけで、みんなを守ろうとしない人を、みんなもそんなリーダーを守るはずもない。

私は、リーダー業というのは、人気商売だと考えている。

どんな分野のリーダーでも、周囲から人気がなければその組織は機能しない。

リーダーは有能だけでもダメだし、人が良いだけでもダメだ。人気すなわち、信望が厚くなければダメである。だからと言って、部下のご機嫌を取るのもダメだし、部下の顔色を見ているようでもダメだ。

リーダーは、リーダーシップが取れなければ、リーダーではない。

強力なリーダーシップを取っても、それに部下がついてこないのでは意味がない。リーダーシップを発揮するためには、リーダーの人気、信頼、信望がなければ機能しないのである。

リーダーシップを大きさで表したなら、その大きさは、部下からの信頼の大きさに比例する。

総スカンされているリーダーは、ムチで叩こうが、ニンジンをぶら下げようが、誰一人としてついてこない。一人、二人と辞めるだけである。

リーダーは、組織の中で最も強く、部下を守ることを考えることができる人で、かつそのような人がみんなから自然に選ばれなければ真のリーダーにはなれない。

有能なリーダーなら、部下が自分のことをリーダーとして信任しているか否か感じ取ることができるはずだ。部下の顔色、言動、姿勢を見れば、一目瞭然だろう。それが判らないのなら、総スカンされてもおかしくない。部下のことをわからないのだから、部下もリーダーの考えを理解するはずがない。

もはや、リーダーは説明不足だとか、説明の仕方が悪かったとか、コミュニケーション不足だとかという次元ではなく、何だかんだ言っても人気がないのである。一言で言えば、理屈抜きにリーダーとしての魅力がないのだ。

私だったらカラスにこう言う。

「私もみんなと同じカラスだ。ワシを襲ってきたら、私がワシの気を引いている間に、みんな八方に逃げてくれ」と。

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投稿者 :堀田信弘: 2007年6月24日 04:19