【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


組織について  「活・喝・勝」


父親と母親の存在

娘の中学校で、PTAの会合があった。親父とおふくろのコンビが、家庭教育には重要だという内容だった。

父親は、親父としての父性、母親はおふくろとしての母性があり、その二つは全く異質なものである。両方が上手くかみあうことが大切だと言う。ところが最近は、父親が家庭教育を放棄したことによって、 母親が異質な父性をも共有しなければならなくなった。

子供たちは、父親の存在を軽視し、母親がひとり家庭教育という重荷を背負わされることになる。

男性である父性と女性である母性の違いとして、"父親は動機に目をむけ、母親は結果に目を向ける"という言葉があった。

近くの公園で、近所の子供たち同士で遊んでいたとき、他の子より石を投げられてちょっとしたケガをしたトラブルが起きた。ケガをさせたと知った母親は、子供を連れてすぐにケガをした子の家に謝りに行った。

帰ってくるなり母親は、石を投げた子供を厳しく叱りつけた。

父親が帰宅すると、興奮気味の母親から出来事を聞く。すると父親は、子供を叱る前に「お前、どうして石を投げたのか?」と聞いた。

すると子供は、目に涙を浮かべて、「だって、あの子は、他の子をいじめるんだ。何度止めて聞かないし、僕にも石を投げて来たんだ。だから、腹が立ってこっちも石を投げたら当たってしまった」と答えた。

「だけど、相手はお前より大きい子なんだろう?」

「でも、いじめられている子が泣いていたから、ほっとけなかった」

父親は、満足そうに、「お前、なかなか、やるなぁ」と言って、子供の肩をポンと叩いた。そして、笑顔を浮かべながら、「でもな、やっぱり石を投げるのは良くないな。口で言って聞かないのなら、近くにいる大人に注意してもうら方法もあるだろう。」

「うん、わかった。もう、石投げない。」

"父親は動機に目をむけ、母親は結果に目を向ける"という例だ。

どちらが正しいというのではなく、それぞれの役目が違う。子供にとっては、時に、厳しい母親とやさしい父親というのと、その逆のやさしい母親と厳しい父親という2つの存在が、子供の感性を豊かにする。

父親と母親は違う。異質な二つの感性が同居することで、互いに補完しあいひとつの組織である家庭を築いて行く。

会社の組織でも、異質な感性が同居することはとても重要だと思う。

私の会社で言えば、佐々木弘の存在がなければ、この会社の存在もないと私は思っている。

私は父親に徹し、佐々木は日々の家庭を預かる母親に徹してくれている。料理を作ったり、洗濯したり、掃除をしたり、私ができないこと全てを佐々木が行っている。佐々木が私の苦手なことを担ってくれるから、私は、父親として会社に出て仕事に専念できる。時には、地域の対外的な行事に参加したり、母親には大きくて重い粗大ゴミ捨てなどは私が担当する。

父親と母親が役割分担して、家庭というひとつの組織を上手く運営している。

でも、父親も時には、PTA行事にも参加して、少しは子供たちに関心を持っていないと、母親の荷が重くなる。そんなことを考えながら二人三脚で運営しているから、幸いにも子供の教育方針を巡って意見対立することはない。

私は、佐々木を良くできた女房役だと思っている。

時々、子供たちは一般の家庭と同じく母親に反発することもある。でも、父親である私は、反発は許さない。私は、「厳しくて、近寄り難くて、それでいて、少しユーモアがって、少しだけ優しい」父親になりたい。

思えば、私の父親もそんな人だったような気がする。

いつも優しいだけでは、優しさが麻痺する。優しさを優しさと感じなくなる。子供を抱きしめて、子供の目線で子供と接するのは母親の役目だ。父親は、不器用で、時々怒鳴る厳しいおやじ。そんなおやじが、たまに早く家に帰った時には、おどけて見せる。いつも褒めないのに、子供が頑張ったときは大げさに褒めて、ご馳走を振舞いお祝いをする。

こんな父親を目指しているのだが。

それを実現するのは、母親の存在が重要だ。父親が父親らしくできるのは、母親が母親らしくできるからである。母親が母親らしくなれるのには、父親の協力が必要なのだ。

わが社という我が家は、子供も増えてきた。兄弟同士が助け合う姿も表れ始めた。今のところ、兄弟げんかはないようだ。親の願いは、親子関係よりも仲の良い兄弟の絆だ。子供には、すくすくと育ってもらいたい。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2007年6月30日 10:19