経営者とは、結果責任である。取引先が突然倒産し、売掛金が回収不能となるも経営責任である。自分は、何ら落ち度がないのに、自分は正々堂々としていても、自分は一生懸命働いていても結果責任である。
その責任を担えないのなら経営者ではない。どんな理由であれ責任を負わなければならないために経営者がいる。
中でも、私が考える経営とは、組織作りである。組織のゴタゴタは、すなわち経営者の失態である。組織をどう構築するか、それが私が考える経営である。
最も信頼できる部下が辞めることになる。最も有能だと思っていたはずの部下が成果があがらない。最も信用していた部下が不祥事を起こす。これら全ての結果責任は、経営者にある。
ここで言う結果責任とは何か。組織をどう構築しなければならない命題を持った経営者の結果責任とは何なのか。
それは、人を見る目がなかったということ。
最も信頼できると感じ、最も有能だと評価し、最も信用できると過信した。その判断、認識ミスが結果責任である。
では、どのようにして責任を取るか。
反省することである。
裏切られた自分が馬鹿だったと。見る目がなかった自分が甘かったと。反省することである。
とにかく反省することである。では、反省とは何か。
反省とは、後悔することか。
違う。
反省とは、犯した過去の過ちを省みて、未来に活かすことである。
後悔とは、犯した過去の過ちに、あるいは何もできなかったことに現在も捕われてしまうことである。
反省は、未来のためにする。後悔をしていても未来は開けない。
裏切られた自分が馬鹿だったと。見る目がなかった自分が甘かったと、反省するのであって、後悔するのではない。反省するというのは、同じような裏切りにあわないようにすること、見る目を持とうとすること、未来に、将来に役立てることである。だから、反省は多いにしなければならない。
私が考える反省とは、前向きであり、行動的である。マイナスをプラスに転じさせる行為である。
私が考える後悔とは、後ろ向きであり、精神的である。プラスに行動しようとする力を殺ぐことである。
反省はしても、後悔はしない。
精神的な反省もしない。反省は行動をもたらさなければ意味を持たない。悔やんでも始まらない。新しい方法や考え方を身に着けるのだ。
だから反省は重要である。
頭を丸めるのが反省ではない。お詫びするのが反省でもない。同じこと起こさないような対策を考え、未来を見ることである。
だから反省は重要である。
そのためには、まず、痛烈に自己批判しなくてはダメだ。他人から、アホだ馬鹿だと、どんな批判を浴びようと、自己批判できていれば、その通りだと受け止められるはずだ。時には、上司に叱られても、同僚から批判されても、痛烈に自己批判して、自分が悪かった、自分が無能だったと反省できていれば、それらの言葉は飲み込めるものである。
反省していない。それは自己批判していないことである。またあるいは、自己批判と後悔を混同し、精神的に落ち込んでいることと勘違いしているに違いない。後悔したって始まらない。メソメソしても始まらない。それより、自分を戒めるが如く、なぜ悪かったのか、なぜ失敗したのかと論理的に批判するのだ。
そして、自分の不甲斐なさを認めることができたなら、そこがゼロスタートだ。もうマイナススタートではない。後は、未来に向けてプラスするだけである。
反省とは、精神的に、マイナス地点に落とすことではない。
経営者とは、結果責任である。中小企業の社長であれば、誰も批判もしないし、責任追及もしないだろう。一家の主だから、誰からもバカだアホだ、不甲斐ないなどと言われない。それでは、反省できない。トップである自分が、自分に向かって責任追及しなければ、微塵も反省しないだろう。
反省しなければ、未来はない。
私が考える反省とは、前向きであり、行動的である。マイナスをプラスに転じさせる行為である。最低限、同じような場面で、同じような過ちをしないために反省する。できれば、同じような場面だけでなく、それと関連しそうなもういくつかのパターンも想定し、未だ起きていないことへの対応も考えるようにする。
それは、まさに経営そのものではないだろうか。
経営に正しいものはない。上手く行っていれば、経営上手と言われ、たった一度でもミスをすれば経営能力が問われる。それが経営だ。だからこそ、小さなミスでも反省し、大きなミスにならないような痛烈な自己批判が重要なのである。
まずは反省する。まずは、自分の不甲斐なさを認める。そして、未来を見つめ、対応を考える、これが反省ではないか。
後悔しても始まらない。反省はしても、後悔はしない。後悔しないような行動をするためには、反省することである。この違いは大きい。
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投稿者 :堀田信弘: 2008年9月24日 06:30