【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


技術者と営業  「活・喝・勝」


人が先か売上が先か

これまで私は、このブログの中で、"卵が先かニワトリが先"というキーワードを2度使った。

2005年4月21日の『IT業界の営業不要論』の中で、"営業が先か技術が先か"ということに関して論じた。

2006年10月29日には、『経営とは投資である』の中で、"稼ぐのが先か投資が先か"ということに関して論じた。

私は、経営者というのは、"卵が先かニワトリが先"という種々の問題に対し、自分の信念を持って、卵が先なのか、ニワトリが先なのかの結論を導かなければならないと考えている。

"卵が先かニワトリが先"という堂々巡りとなる議論に終止符を打つのは、信念に基づいた経営者だ。信念がない経営者は、自分の頭の中でも堂々巡りとなり、結論という終止符が打てず、せいぜい「バランスが一番だ」と言って結論を先送りするだろう。

私は、"卵が先かニワトリが先"という問題に対し、どちらも重要だからという理由でバランスが一番だと答える経営者は好きでない。なぜ好きでないか、それはその人が経営者だからである。

一般の人が、バランスだと考えるのは当然であるが、経営者が行うべきことは、どちらも重要で優越を付け難い問題に対し、答えを出すことである。

部下から問題を投げ掛けられた時、どちらも選択できず、答えを出せない無能は経営者が、言い訳のように「どちらも重要だからバランスが一番だ」と答えるのは虚しささえ感じる。

経営者は、"卵が先かニワトリが先"に答えを出さなければならないのだ。

私は、その答えが、仮に私と異なる答えだあっても、答えを出さない人に比べたら雲泥の差である。答えを出すことが重要であり、答えを出すのには、その人なりの信念に基づいた論理がなければならない。

そこで、今回は、"人が先か売上が先か"を考えてみる。

私が想像するに、大半の経営者は売上が先と答えるだろう。

私の答えは、人が先だ。

これは、私の経営哲学である"経営とは組織作り"という信念に基づいている。

この問に売上が先と答える人の論理は何であろうか。まずは、稼がなければ人など採用などできないという答えであろうか。それは御もっともな答えだ。

つまり、私が過去に論じた『経営とは投資である』の"稼ぐのが先か投資が先か"で言えば、稼ぐのが先だということであろう。それも御もっともな答えだ。

それぞれの信念に基づいて答えを出したのだから、とやかく言う必要もあるまい。

で、私の答えは人が先である。これも、私の信念に基づいて答えを出したのだから、とやかく言われる必要もあるまい。

私にとって、経営とは組織作りなのだ。組織作りを先行させるとは、まさに投資である。売上をあげるために人を採用することは投資なのである。

しかし、今回の"人が先か売上が先か"というテーマにおいては、人をどう定義するかという副題がある。

それは、売上を上げるための人なのか、売上をこなすための人なのかということである。判り易く言えば、営業を先に増やすのか、技術者を先に増やすのかというようなものである。

私は、『IT業界の営業不要論』の"営業が先か技術が先か"という中で、既に答えを出している。

営業が必要だと。

つまり、"人が先か売上が先か"という答えは、営業ができる人が先というのが私の論である。営業力もないのに口を開けて待っている人が先だとは思わない。

"卵が先かニワトリが先"の回答を出すには、一貫した論理が重要である。行き当たりばったりの、思いつきの二者択一ではないのだ。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2008年9月30日 06:33