【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


技術者と営業  「活・喝・勝」


粘り強く行動する

『横綱の品格』という本を手にした。この本は、『相撲求道録』の復刻版として再販されたものだ。著者は、未だに破られていない数々の記録を持つ大横綱、双葉山だ。

全勝優勝回数、連勝記録、5場所連続全勝優勝、関脇から大関まで全て全勝で通過した唯一の力士である。

双葉山は、右目を失明しており、右手小指を失っているというハンデを持っていた。そのため、彼の強みは、左上手投げであった。

この本を読んで、障害を乗り越えた人の共通点は、優れた才能や生まれ持った体形などではなく、粘り強さにあるように感じた。

双葉山は、土俵際に追い詰められてから、何度もうっちゃりで勝っている。このことは、粘り腰の強さを表している。もちろん、腰に、粘りがあるないというものは存在しない。腰が強いことと、諦めないという姿勢を粘り腰と呼んでいるのである。

粘り強いというのは、簡単には諦めないということだ。

簡単には諦めないというのは、どういうことだろう。普通の人なら諦めてしまうところを、諦めず行動することである。でも、諦めが悪いのではない。ただ諦めが悪く、いつまでもやめないことでいるのではない。

あたかも結果が見えているかのように、成功を信じて行動することである。

しつこいこととも違う。簡単に諦めずに、追いかけまわしたり、くどいのとも違う。粘り強いということが身近な例で表れるのは、このしつこさとの違いで判る。

最たるものは、営業行為である。

営業成績の高い人には、2つのタイプがある。ひとつは、見極めが早く、無駄な動きが少ない人。一見すると諦めが早いと見えがちだが、諦めが早いのと見極めが早いとは全く意味が違う。

もうひとつは、粘り強くしぶとい人。これは、前述したしつこい人とは全く違う。

営業成績の低い人にも、2つのタイプがある。ひとつは、諦めが早く、工夫できない人。見極めが早いことと勘違いしているのだ。

もうひとつは、しつこくて、くどい人。ストーカー的な人で、粘り強いと勘違いしている。

そこで、もう一度、粘り強いということを整理すると、私は、簡単には諦めず、工夫なり努力なり、どうしたらできるかをギリギリまで考え、行動することではないかと考える。試行錯誤を繰り返し、挫折や失敗を乗り越えようとすることなのかも知れない。

営業マンを見ていると、粘り強い人は、手を変え品を変え、押したり引いたりしながら工夫しているようだ。しつこい人は、同じことを繰り返し、何ら工夫も努力も見えず、諦めが悪く見える。もっとも、諦めが早い人は、営業としては失格だから論外である。

これを組織で考えてみる。

粘り強い組織を作るにはどうしたら良いだろうか。どうしたらできるかをギリギリまで考えることができる組織にするのは、どうしたら良いだろうか。

私は、見極めが早いのと、諦めが早いのと違いを理解させることと、しつこいことと粘り強いことの違いを理解させることではないかと考える。

その理由は、現実として、大部分の人がその違いを混同しているからである。混同しているということは、粘り強く、どうしたらできるかを理解していないということである。粘り強さを理解していなければ、粘り強くなるはずがない。

私は、簡単には諦めず、どうしたらできるかをギリギリまで考え、行動できる組織を構築したい。そのためには、私自身が、簡単には諦めず、どうしたらできるかをギリギリまで考え、行動で示すことが大切だと認識している。

そして、うっちゃりのように粘り強さを結果で示し、粘り強さの大切さを理解してもらうことが近道であろう。

粘り強く、行動しようと思う。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2008年10月24日 05:08