先日私は、娘と一緒に、鬼丸昌也さんの講演を聴きに行った。鬼丸さんは、NPO法人テラ・ルネッサンスの理事長。
理事長と言っても、若干29歳の若々しい好青年である。
テラ・ルネッサンスは、カンボジアでの地雷除去支援・義肢装具士の育成、日本国内での平和理解教育、小型武器の不法取引規制に関するキャンペーン、ウガンダやコンゴでの元・子ども兵の社会復帰支援事業を行っている。
鬼丸理事長の仕事は、ほとんど毎日、全国を飛び回り講演活動を行うことだ。1年の大半は、講演のスケジュールで埋められている。講演活動を通じて、カンボジアやウガンダ、コンゴの様子を伝え、平和の尊さと命の大切さを訴えている。
鬼丸さんの語り口はとても優しく、それでいてとてもユーモアがあり、聞き人を引きつけた。
私は、これまで様々な人の講演を聞いたことがあったが、彼ほど人間味が溢れ、若々しく光り輝いている人は見たことがない。私よりも15歳も年下なのに、私は、尊敬の気持ちを抱いた。
彼は、私に欠けている多くのものを持っており、等身大で肩の力が抜けた余裕を持っていた。このような人がリーダーであったなら、一緒に働く人はどんなに幸せなことだろうと感じさせられた。
私は、講演内容よりも、彼の人柄を見て、頭を叩きつけられたような強い衝撃と、私の至らなさに悲しいくらい思い知らされたのだ。
彼は、言った。「私は、英語が全く話せません。それでも、海外に出かけて様々な人と出会いを求めました。そして、私は、特別な才能が全くありません。ですから、私は、誰かを助けるなどという大それた考えではなく、私自身が助けらて生きているのです。
今では沢山のスタッフが、私を助けてくれるようになりました。彼らは、私ができないことを、代わりに行ってくれます。私は、彼らの活動を伝えることしかできません。」
彼は、言った。「テラ・ルネッサンスの活動理念は、私たちは一人ひとりに「未来をつくる力」があると信じることです。私たちは内なる変化がすべての変化の始まりであり、変革の主体者は私自身であることを理解しています。そして、他人も変革の主体者であることを理解し、相手を尊敬しています。私たちはあらゆることは常に変化することを理解し、あきらめずに活動し続けています。」
彼は、常に等身大だ。
そして彼の目線は、上からではなく、圧迫感が全くない。彼の優しさが伝わってくる。
彼は、私がこれまで考えていた強いリーダー像とはかけ離れていた。しかし、だからと言って、彼が弱いのではない。リーダーシップがないのでもない。
むしろ、強い信念と強いリーダーシップを兼ね備えている。しかし、それが全く表面的でないことに衝撃を受けたのだ。彼は、表面的の強さが全くなく、とても優しくて温和で、周囲の笑いが取れるユーモアな人間でありながら、誰からも慕われる強い信念を持ったリーダーなのだ。
私は振り返ると、これまで、話し方や伝え方、身振りなど表面的なところしか語ってきていなかったように思う。強いリーダーを演じ切ることが重要だと考えてきた。
それは、私自身が、周囲の人が自然に手を差し伸べ、リーダーのためなら何でも助けようというような内面の素晴らしさを、私には持ち合わせていなかったのかも知れない。私は、肩を張って、背伸びをしていたことを痛感させられた。
真のリーダーとは、心より慕われ、信頼され、尊敬されなければならないのだ。それでなければ、単なる権力者に過ぎないのである。私のこれまでの論は、私の強がりのように感じ、虚しさを覚える。
私はこれから、私のためにこのブログを書こうと思う。
私らしさなどということも捨て、私は私のすべてを変える挑戦をようと思う。一生終わりのない挑戦に、できるだけ肩の力を抜いて、やれるところから、ひとつづづ取り組んでみようと思う。
心より慕われ、信頼され、尊敬されるリーダーには、なろうと思ってなれるものではない。自然の姿がそうでなければならないのだから。
演じるものでもない。形や格好、表面的なことではない。なろうと思ってなれるものでもない。もし、なろうという気持ちを持てば、表面的な仮面作りに力が入る。だからと言って、なろうと思わないのでは、いつまで経っても直らない。
直そうとしなければ直らないのである。これから私が書く文章は、私が、私に訴えるためのもの。他人にどうこう言うためのものではない。
私は、鬼丸さんの言った「私たちは内なる変化がすべての変化の始まりであり、変革の主体者は私自身であることを理解しています。そして、他人も変革の主体者であることを理解し、相手を尊敬しています。私たちはあらゆることは常に変化することを理解し、あきらめずに活動し続けています。」という言葉にとても感激した。
そして、この言葉は、テラ・ルネッサンスのホームページにも掲載されている。彼の行動と理念が一致していることに、私は改めて素晴らしさを感じ、感動した。そして、表面の変化よりも内面の変化が重要だということを認識した。
行動と理念の一致、簡単にできることではない。
内面の変化、これもまた表面の変化に比べたら、簡単にできることでもない。
なるほど、これができる人が本当のリーダーなのかも知れない。
最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。
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投稿者 :堀田信弘: 2008年11月13日 05:52