社長になることは誰でもなれる。自分で会社を作れば、オーナー社長だ。だが、その社長が、その会社のリーダーかと言えば、必ずしもそうとは言えない。首相も同じである。党により選ばれ、国会議員により選出される総理大臣。国民が選んだ国会議員が、国民に代わって選出したにも関わらず、選ばれた総理大臣は、国民が求めるリーダーシップが発揮されない。
このことは、会社でも同じである。株主総会、取締役会にて、会社にとって最も相応しい人が、取締役となり、その中から代表取締役が選出される。
社員達は、自分で選ぶ権利を有さないまま、自分のトップが決まり、そのトップに従い、仕事に励む。どんなにトップに不満があっても、トップの考え方に不安を感じても、社員にはトップを変える権限がない。
それでも社員は、自分たちの運命をトップに預け、トップの舵取りのまま懸命に働く。
トップよ聞こえているか。あなたはトップであることは間違いないが、会社にとって真のリーダーかどうかは、社員が知っている。
社員の支持率を考えたことがあるか。不支持率を考えたことがあるか。
社長の参謀である取締役よ。社長の支持率を上げるための施策をアドバイスしているか。どうして不支持が起きているか助言できているか。現場の声を拾い上げて、社長に具申するのが仕事であろうが。
社長、もし取締役から、社長に何ら具申されていないのなら、それこそが社長の問題ではないか。社長を支える参謀が、そのような状態で、末端の社員にまで社長の考えが伝わるはずがない。つまり、リーダーシップが届いていないのである。
私は、グループ子会社の会長であるが、平取締役である。社長を支える平取締役である。だから、私は社長に具申する。そして、もし、それでも社長がトップとして、リーダーシップを図れないのであれば、社長の解任動議を出すのみである。
取締役は、社長を支える立場であるのと同時に、取締役には、社員には権限がないトップを変える権限を有しているのである。それは、社員の代弁者であることを意味するのである。なぜなら、現場の社員がトップに不満を持っていて、その組織がお客様の満足度を高めることなどできやしないのだ。つまりは、業績が悪いは、現場がトップのリーダーシップに不満があるからである。
それに耳を傾けるのがトップであり、その情報を与えるが取締役だ。
社長のリーダーシップとは何か。
方向性を示し、その方向に舵を取ることである。なぜ、その方向性に進むのかを理解させなければ、トップが舵を取っても、容易には旋回しない。つまり、現場は動かない。
社長のリーダーシップとは何か。
問題点をいち早く察知し、未然に対応策を示すことである。いち早く察知するのは、現場の動向に敏感で、長期的展望にたった目線を持っていなければならない。そして、何よりも、まだ起きぬ問題点の情報が自然に上がってくるような組織になっていることである。そうでなければ、どんなに素晴らしい対応策を示しても、現場は動かない。
社長のリーダーシップとは何か。
動かない現場を動かすことである。動く現場をもっともっと動くようにすることである。これこそがリーダーだ。
社長になることは誰でもなれる。会社を作ることも誰でもできる。だが、どんな小さな組織であろうとも、トップがトップたるリーダーシップが取れないのであれば、社長になどならないことだ。会社など作らないことである。
リーダーシップとは、牽引するということである。動かない組織を動くように引っ張り、何もない組織を、役割を持った組織に充実させ、バラバラな考え方を一致させて牽引することである。
リーダーシップとは、牽引するということである。正しい方向、生き残る方向、成長できる方向に、皆を導くことである。困難を打破し、最も怖く、辛いところに進んで入って行くことである。
牽引する。動かないものを動かすことである。これができなければ、リーダーではない。
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投稿者 :堀田信弘: 2009年2月 4日 05:24