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リーダーについて  「活・喝・勝」


プライドを捨てるプライドを持て

「プライドを持て」と言われたことがあるか。プライドとは、自尊心、自分への誇りである。当然のことながら、プライドを持てということは、プライドがない人に言う言葉だ。

プライドがない人というのは、自尊心、自分への誇りがない人である。私は、プライドを持てと、生まれてから一度も言われたことがない。それは、既にプライドが持っているから、言われないではない。

私は、プライドなど持っていない。むしろ、プライドなど捨てろと言うほうである。プライド持つ必要がなかったから言われなかったのだろう。これは、育ちの違いかも知れないが、私のような平凡な家庭で育ったものは、家系が凄い訳でもなく、生まれながらに誇りなどないような生活をしていれば、プライドなどというものは必要ないのだ。

私には、プライドを持つ意味すら理解できない。

私は、平凡な家庭に生まれ、しかも自慢できる学歴もなく、一流会社に入った経験もないから、プライドなどを論ずる前に、コンプレックスのほうが強い。

人間には、恐らく多かれ少なかれ、皆コンプレックスを持ち合わせているはずだ。そのコンプレックスを克服しようと馬鹿力が働ければ、破壊力になる。だから、コンプレックスを持つことは、プライドを持つことなどに比べたら、余ほどためになる。

そこで、プライドは必要なのだろうか。

私は、不要だと思う。

判り易い例で考えて見ると、プライドの高い営業マンと、プライドを持たない営業マンとではどちらが数字があげられるか。考えることもなく、プライドのない営業マンである。プライドを捨て、我武者羅に汗をかき、お客に叱られても、ぐっと反論するのを抑え、自分が信頼されるように懸命になる。

それが、プライドの高い人間には、自分を捨てて、自分が信頼されるように懸命になれない。営業に限って言えば、私は、プライドがあるよりもない者のほうが遥かに使えるし、使いやすい。営業のためなら、プライドを捨て、プライドを持っていないことこそが、営業マンとしてのプライドである。

私のような、プライドのない人間は、プライドの高い人間を匂いで嗅ぎ別けられる。どうも、プライドの高い人は、取っ付き難い。これは、私のようなコンプレックス人間だから言うのではなく、人間として付き合い難いのだ。

なぜなら、プライドという自尊心、自分への誇りがある者は、必然的に実物大の自分よりも高く見せようとしてしまうのではないか。それは、化粧を上塗りし、素の姿を見せないようにしているかのように感じる。

プライドとポリシーは違う。ポリシーとは、自分の主義主張の根幹であり、考え方の原点だ。その考え方に異論があっても、好みがあったとしても、それ自体を悪いとは言い切れない。

しかし、プライドは、自分の主義主張の根幹ではない。生まれ、育ち、経験、体験を、ブランド化して身に包んでいる鎧のようなものである。

「プライドを持て」という言葉は、自分に誇りを持てという意味であろう。自分に自信を持てという意味ではない。ならば、なぜ、自分に誇りを持つ必要があるのか。誇りとは何だ。

私が考える誇りとは、過去のものだ。遺物だ。過去の遺物に対し、やってきた功績に対し、誇れというのか。しかも、その誇りを守り、称えよというのか。

ナンセンスである。

そんな誇りなど、ホコリに過ぎない。未来に向かうには、誇りなどというプライドは必要ない。

私は、プライドを持っていないことこそが、営業マンとしてのプライドであると言った。もし、その気持ちが少しでも理解できるのなら、経営者にもプライドなど必要ない。プライドでビジネスはできない。プライドを捨て、裸になろうとするから、人が集まり、服を用意してくれる人が現れるのではないか。

コンプレックスを持った人間が、実物大の自分よりも高く見せようと化粧を上塗りしているようでは、ゴミに泥を塗っているようなものだ。

過去や自惚れなどのプライドは捨てて、裸で挑戦するプライドを持て。

経営者なら、本気で会社を発展させようとするのなら、死ぬ気で会社を守ろうとするのなら、余計なプライドなど不要だ。その気概こそ、本物のプライドではないか。

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投稿者 :堀田信弘: 2009年2月16日 05:29