【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


経営者について  「活・喝・勝」


さらばサラリーマン社長

私の叔父は、お店の経営をしている。先日、その叔父から「会社は良いな。経営者でも土日休みなんだから」と言われた。

先週、私は、やはりお店を経営する友人と会った時、同じ話を聞いたのでドキッとした。彼のお店は、毎週水曜日が定休日。それ以外は、無休である。もちろんそこで働く従業員は、週40時間だ。水曜日は、お店は休みでも、勉強会や仕入に出かける。店が休みだからこそできることに注力する訳だ。

街の床屋や、花屋などのお店は、同じような形態である。先ほどの友人のお店は、数年前まで年中無休だった。

従業員には休みを取らせ、経営者には休みはない。考えてみれば、当たり前のような気がする。

この当たり前のことが、気がついたら、当たり前でなくなっているから恐ろしい。

私の父は、学校の教師だった。私の妻は、現在、教師である。学校の先生に休みなどない。私は、子供の頃から、親父が家で仕事をする姿をずっと見て育った。休日のほとんどは、仕事をしていた。

教師は、公僕だから仕方ないと言えばそれまでだが、私の父や、妻を見ている限りは、仕方ないから休日に仕事をしているようではない。やらなければ終わらないという反面、一週間分の準備をしておかなければ、次の週が迎えられないという責任感のようなものを感じる。そして、ある意味で、仕事が好きだから仕事をしているように見える。決しては、辛いという悲壮感は見えない。

仕事というのは、そういうものだはないだろうか。

時間や、休日など関係なく、打ち込めることができなければ、本当の仕事人とは言えない。

しかし、そのような人は、極端に少なくなっている。

未曾有の経済危機。どんな仕事でもしたいと必死に職を探す人が群れをなしている。公務員試験、安定志向を求めて、求人が殺到し高倍率となっている。

景気が良い時は、どうだったか。

私は、かつてエンジニアをしていた時、土日も年末年始もなかった。その傍ら、私と同じ年の周囲の人間は、夕方になるとパチンコに出かけ、休日は毎週サーフィンをしていた。私は、羨ましかった。

かつて、私の部下が、公務員になりたいという理由で会社を辞めた。公務員なら何でも良いのかと私は激怒した。今頃、その公務員は、公僕として社会のために働いているのだろうか。休みも返上して、地域のために汗を流しているのだろうか。

そして、経営者。

だらしないとしか言いようがない。

サラリーマンと同様に休み、休日は、一切のメールにも目を通さない。経営者にもリフレッシュが必要だと言って、休みには仕事のことは一切忘れると言っている。そして、そのような会社はどうなるか。

経営者は、仕事人を育てる職業だ。本気で打ち込める仕事を与え、時間や、休日など関係なく夢中にさせることだ。その仕事人を育てるべく経営者が、率先して仕事しない人間になっている。何様だというのだ。

経営者は、従業員に、給与は労働の対価だという。ならば、従業員と同じしか働かないような経営者の給与は、一般社員と同様にすべきである。いや、給与などもらう資格はない。経営者を辞めるべきだ。

私は、はっきり言って仕事人間である。仕事中毒だ。それは、私の父がそうであったように、仕事とは責任感だと思っているからである。最高経営責任者である社長なら、土日も、夜中もない。24時間365日、毎日毎日が仕事のことで精いっぱいのはずである。

そこまでやっても、この未曾有の経済危機。やってもやっても負けそうになってしまう。だけど、やらずに負けていくやつらとは一緒にされたくない。

悔いのない仕事をしたい。

零細企業の店舗経営者が、誰しも当たり前のように働くことを苦痛に感じていないのに、なぜ、従業員を何人もいる企業経営者はそれができないのか。それは、店舗経営者のように、必至さが足りないからであろう。彼は、休みも返上して、必至にもがいている。もがいてもがいて、できるだけ少ない従業員で、自分も進んで労力を提供しようとしているのだ。

なぜ、そんな当たり前のことが、サラリーマンを抱える企業だと、社長までサラリーマンになってしまうのだろう。夕方になるとパチンコに出かけ、休日は毎週サーフィンを楽しむことを与えられている社員は幸せだが、その社長も一緒になって同じようでは、社員の幸せなど守れるはずもない。

さらば、サラリーマン社長。多くの経営者は、そんな甘さを改めるべきだ。それができないのなら、経営危機に陥っても、自業自得である。

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投稿者 :堀田信弘: 2009年2月20日 05:31