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世の中について  「活・喝・勝」


知識・知恵・予知

かつて大学入試試験にて「知識とは何か」という問題が出されたそうである。哲学科の入試ではないので、もちろん、これに対する正確はなく、知識ということに対する思考力を問いているのであろう。

改めて、知識とは何かと問われて、あなたなら何と答えるか。

私は、ソクラテスやプラトンのような哲学者ではないから、彼らが"知識とは"と考えた高貴で、真理を求めるような回答はあいにく持ち合わせていない。

私は、実業家として、今の立場で知識とはについて答えるなら、知識とは過去である、と答えるだろう。

知識とは、過去に積み上げた経験である。知識は多いほど良いが、実際に経験を得とくするには限界がある。それを補うのは、本だ。本を読むことで、擬似的に体験することができ、仮に現実的に同じようなことが発生したとしても、事前に得とくしていれば、対応が可能となるのだ。

本を読むことが知識ではない。経験を積むことが知識であり、それを補うことが本を読むことである。

何れにしても、過去を知る、過去に起きたことを体験し、得とくしていくことが知識を積むことになる。

経営者ならば、やはり知識が豊富なほうが賢い。賢いというのは、優秀と言う意味ではなく、賢明という意味だ。

例えば、従業員が千人いる会社を経営したことがある社長は、千人もいることで起こる稀な経験を数多くしている。売上が100億円の社長は、売上が1億円の社長よりも、間違いなく、お金の流動性、大きさに対する認識が違う。一店舗で行列のできるお店を経営している人と、100店舗ものチェーン展開している社長とでも、日々起こること、日々考えなくてはならないことは、これまでの過去の出来事、すなわち知識に依存する。

知識はないよりもあったほうが良い。しかし、何れにしても、知識とは過去である。経営もしたことがない評論家や、銀行員などが、数字を見つめて、うぅーんと無い頭で考えた知識など、実業で生きてる経営者からすれば、意味が無い。

過ぎ去った過去の内容を見て文句や、注文をつけるだけなら、知識が多いほうが良かろう。しかし、今の時代、そんな知識が邪魔をする時もあれば、ないほうが動き易いだってある。それを知った上で、知識を活用しなければ、意味がない。

どんなに知識が豊富でも、知恵がない人は経営できない。

知恵とは何かと問われて、あなたなら何と答えるか。

私は、知恵とは現在である、と答えるだろう。

過去の知識に対し、それを元に現在持ち合わせているのが知恵だ。

例えば、あるコンビニの経営者は、近所で運動会があると、飲み物が売れるのを知った。

これは、実際に起きた事象を元に知ることができた知識である。

この過去の出来事、知識に対し、どう活かすが、これが知恵だ。

その経営者は、近所のイベント情報を収集し、その内容に応じて、かつその日の天気に応じて、商品を多く陳列することにする。これが知恵である。

経営者は、知識を活かし知恵に変えて始めて、経営者だ。知識だけがあっても、現在考えられる範囲で、現在できる範囲で、知恵を示す行動ができなければ知識など何の役にも立たない。

豊富な知識を持ち、知恵に変える能力、これこそが経営能力である。

知恵、これは実業でしか生まれない。過去の例題を知り集めて、知識として蓄えているだけでは、何の説得力も、実現性もない。なぜなら、同じ経験、同じ環境、同じ事象などありえないのであって、頭の中にある知識だけでは、体を動かして得た知恵には到底及ばない。

しかし、これでも現在社会では半分である。未来、未知が抜けている。過去の経験では予測できないことが起こり得る。あるいは、例え本を通じて擬似的な体験が知識としてあったとしても、相手があるような場合にはその知識通りに事が進まない。

過去の経験を元にした知恵比べだけでは、人間関係はそんなに単純ではない。

そこで重要なののが、予知だ。これは、未来を創造、想像することができる感性のことである。あたるかどうか判らないが、感じ取ることができる力である。この力は、知恵の延長線である。多くの知恵を有する人ほど、未知に対する予知、予測能力が高い。

知識、知恵、予知。

過去、現在、未来。過去を知り、現在を生き抜き、未来を切り開く。これを実現するには、知識、知恵、予知が必要だ。

経営者が持ち合わせていなければならない能力である。どれも欠かすことができない能力である。

未来を切り開く力を身につけるには、今を生きる知恵を持たねばならない。知恵は、知識から得られる。できるだけ多くの経験をし、経験不足は、書物を通じて学ぶ以外にない。書物を読まない人間は、知識も、知恵もないということである。

知識、知恵、予知、仮に、この中で一つしか使えないとしたら、どれを選択するだろう。

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投稿者 :堀田信弘: 2009年2月22日 05:33