私は先日、『強い組織と徹底力』という中で、「全社員が全社一丸となる全員スタッフ型組織こそが、強い組織で徹底力のある組織ではないだろうか。」と書いた。
私が、最初に徹底することの大切さについて言及したのは、『徹底的するコダワリ』の中である。
私は、その中で、「一見、管理主義、ワンマン、トップダウンと言った封建的な見方と勘違いされるが、決まったことを、正しいことと、基本的なことを徹底することは、別段格別に難しいことを求めるものではない。」と述べた。
徹底するには、強いリーダーシップが必要だ。例外を認めない頑固な姿勢も必要である。そのリーダーの姿勢は、一見してワンマンで封建的に思われるかも知れない。しかし、これは、私がこのブログで一貫して述べてきた強いリーダーシップのあるべき姿なのである。
それをワンマンだ、独裁だなどと短絡的に捉えるような風潮は、リーダーをリーダーとして認めない反乱分子である。私がそのように書けば、そのような考え方こそが、ワンマンだ、独裁ではないかと聞こえてきそうだが。
私は、そのように誤解されようが、その人と議論するつもりはないし、反論するつもりもない。それは、私が求めるリーダーとは、ワンマンであろうが独裁であろうが、そのことよりも、組織を愛し、自己保身しない人間であることのほうが遥かに重要だと思っているからである。
逆に言えば、ワンマンでなく、独裁者でなくても、自己保身をして、ポストにしがみ付いたり、自分では仕事ができないくせに、人を簡単に切り捨てる人を人とも思わないような人間のほうが、例え合議制を取っていても、リーダーであってはならないと思っている。
私は、リーダーとして徹底的に拘っていることがある。
その一つは、仕事場の環境についてである。
私はかつて『先輩と後輩』の中でも書いたが、わが社は、社長も社員も、もちろん私も、机の大きさはどれも同じである。役員室などの個室はなく、会長も社長も新入社員も隣り合わせに一列に並んでいる。
その理由は、上も下も関係なく、働く環境は一緒だということである。机の大きさや椅子の格好に拘るのは、権威のなさを、権力の強さで誇示しようとしているからに過ぎないからだ。
社員の多くを、安くて硬い椅子に座らせておきながら、社長だけが疲れるからという理由で、立派な椅子に座るのは許し難い。もし、社長が疲れるのなら、一生懸命に働いている社員はもっと疲れるはずである。しかも、社長は激務だから疲れるというのなら、年齢的にも体力的にも、その社長はもうリーダーには相応しくなく引退すべきである。
私は、リーダーが例えワンマンと言われようとも強いリーダーシップの元に組織を指揮できる条件として、リーダーシップに関係のない権力を使ってはならないと考えている。
私は、冒頭で全社員が全社一丸となる全員スタッフ型組織こそが、強い組織で徹底力のある組織ではないだろうかと書いた。だから、私の考え通りにするとすれば、社長室にスタッフ全員をおいたような形にすれば良い。つまり、全員が社長室である同じ部屋の中に、同じ大きさの机を並べれば良いのだ。
私は、リーダーが強いリーダーシップをとるための拘りとして、形に見えるようなくだらないもので、威張ってはならないのだと強く思っている。
私は、自慢できるほど立派な人間ではない。だから、リーダーは、尊敬されるような人間でなくてはならないとまでは言いきるつもりはないし、私自身とてもそのような人間には到底努力をしてもできない。
しかし、せめて尊敬はされないまでも、リーダーとして、後ろ指を指されない程度にはいたいものだ。できれば、尊敬は無理でも、最低限の尊重をされなければならないとは思っている。そのためには、見た目の形式や格好だけで威張ってはいけないのだ。
私は『偉い人と偉そうな人』の中で、「偉そうな人とは、偉くもないのに偉そうにしているダメ人間である。偉そうな人は、とにかくポジションや肩書きにこだわる。」と書いた。私は、偉そうな人には絶対になりたくない。
しかも、社長だから、トップだから偉い訳でも何でもない。その役目が、トップだということだけで、人間として偉いかどうかは別問題である。だからこそ、人の上に立つ人間は、偉そうにしてはならないのである。
私は今、当たり前のことを当たり前にできる徹底力のある強い組織を目指そうとしている。社員に徹底を求める以上、リーダーもリーダーであることに徹底した拘りを持つ必要がある。
私のその拘りは、机の大きさや椅子の立派さなどの形式に拘らないことだ。そして、先輩や年長者を敬うことである。真のリーダーとは、先輩や年上の社員からも支持されることである。
それができるのであれば、私の後輩や、私より年下の人が私の上司になっても、その人がワンマンで独裁的に物事をテキパキと決めようが、私はそのリーダーを支えていくつもりだ。リーダーとは、そうあるべきで、支える側もそうあるべきだと私は思っている。
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投稿者 :堀田信弘: 2009年4月 3日 05:12