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リーダーについて  「活・喝・勝」


越えられない壁はない

壁の高さは、自分の成長の高さである。自分の目の前には、越えられないほど高い壁は現れない。

人間には、生きているというだけで必ず壁が立ちふさがる。その壁を避けていたら、いつまで経ってもその壁の内側の大きさのままである。

その壁を乗り越えた時、その人は、一回り大きくなる。

どちらにしようか迷っている時、安易なほうは、既に乗り越えてきた壁以下の高さだ。だから、簡単に思える。難しいほうは、難しいと考える時点で、これまで乗り換えた壁よりも高いと感じているはずである。

安易なほうを選択すれば、壁を乗り越えられずに怪我をするようなこともないだろう。しかし、だからと言って、それでそれまでと何が変わるのか。

一方、難しいと考える壁は、高い。経験がないから高く感じる。その壁を越えた人にとっては、平凡な壁でも、越えたことがない人にとっては、その高さに恐怖感を感じる。

しかし、人間には、越えられない壁は現れない。今目の前に出現した高い壁は、それまで越えたきた壁のお陰で、それよりも少し高い壁に出会うことができたのだ。

もし、その壁の外側に行くことができたなら、待っているのは、間違いなくそれよりも高い壁だ。だが、そうして乗り越えていく壁の高さこそが、人間の成長を表わしているのであろう。

どうしても、人間は、安易なほうを選択する傾向にある。

できれば楽したいという思いが起きるのも、自然なことだ。

その自然なことだと澄ませていたら、人間は成長しない。

それは、組織でも同じである。

なぜ、リーダーが必要か。なぜ、会社には管理職などマネージャーが必要か。それは、できれば安易なほう、楽なほうを選択してしまう普通の人々を、ほんの少しだけ楽しないようにするためだ。

組織の皆が楽なほうを選択していたら、誰も辛く、厳しいことなどやらなくなってしまう。しても意味がないと感じてしまう。そのような必然的に起こり得る人間の性に対し、リーダーやマネージャーは、モチベーションを高め、やる気を引き出し、成長を促す。

そうすることで、組織も成長し、厳しさを乗り越えようと踏ん張れるのだ。

しかし、考えてみれば、リーダーもマネージャーも、普通の人間である。もし、リーダーと呼ばれている人でさえも、たった一人になったら、恐らく安易なほう、楽なほうを選択してしまうだろう。同じ人間なのだから、そのような気持ちになるのは仕方ない。

だが、例えそのような気持ちになっても、それを周囲に見せられないのがリーダーだ。

皆が乗り越えない壁を前に、絶望と失意の中にあっても、リーダーは「必ず越えられる」と声を出さなければならない。

そういう意味で、リーダーというのは、その組織の中で、誰よりも高い壁を越えられる人でなければならない。最も精神的にタフで、かつ誰よりも楽な選択をしない人である必要があろう。

もし、我らのリーダーが、精神的にタフで、楽な選択をしない人ならば、そのリーダーについて行こうとするはずである。それに対し、精神的に弱く、楽な選択をするようであれば、組織が踏ん張れるはずなどない。

仮に、自分よりも精神的にタフで、かつ楽な選択をしない部下がいるとしたら、それはもう能力の有無に関係なく、その人物にリーダー職を託すべきだと私は思う。

自分の目の前には、越えられないほど高い壁は現れない。越えられないと思ったら、絶対に越えることは不可能だ。だから、越えられるようにするために、組織にはリーダーが必要なのである。

リーダーが越えられる壁の高さが、組織の壁の高さなのである。

だから、リーダーにはタフな精神力が求められるのである。これは自分との葛藤である。

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投稿者 :堀田信弘: 2009年4月17日 05:59