【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


IT業界について  「活・喝・勝」


ホームページ作成は経営者の仕事

ヤンゴン市内に、ミャンマーICTパークというIT企業の集積地がある。広大な敷地に何十社もの企業が入っている。

これまで二回訪問しているが、前回の訪問の際には、20代後半の若者が起業した会社を訪問した。

その会社は、WEBデザインを専門に行っている会社で、玄関のデザインからもセンスの良さが感じられる。

話を伺うと、受注先企業の国は、すべてが欧米からだそうだ。

驚いたのは、100%が自社のホームページからの受注だそうである。

ミャンマーは、電話の普及率が1%ほどと世界でも最もインフラの普及していない国の一つである。そんな国のIT企業が、欧米から堂々と受注できていることに驚いた。

これまで様々な国のIT企業を訪問しているが、この企業のデザインセンスは、実に欧米的に鮮麗されており、何と言ってもセンスが良い。これなら発注する企業が出てくるのは間違いないと感じさせる。

ホームページは、トップページから全て英語で書かれている。それは、明らかに欧米などのワールドワイドを意識しており、ミャンマー国内向けでないことを表わしている。

ミャンマーという国におかれていることで、必然的に海外、世界を視野に入れなければならないという境遇は、彼らを否応なしに世界競争のスタートラインに立たせているのだ。

振り返って、わが社はどうか。わが国のIT企業はどうか。

世界競争など意識している中小企業は僅かだ。

今の私にとって、彼らのおかれた境遇は、うらやましいとさえ思える。私もそのような追い詰められた境遇におかれなければ、世界レベルでの視野を持てないのかと、情けなく思う。

この企業との出会いを通じて、経営について、二つのことを感じた。

一つは、世界的な視野、視点を持つということ。

特にIT企業は、技術力、サービス力、企画・構想力で勝負する会社である。その技術力、サービス力、企画・構想力は、世界レベルだろうか。世界に通用するものであろうか。世界のマーケットを意識したものだろうかと自らに問いかける。

日本の昭和20年代の頃と同じほどしか電話が普及していない国の企業に、その技術力、サービス力、企画・構想力は勝っているだろうか。

恐らく、遥かに劣っていたとしても、日本という恵まれた環境におかれた状態では、その発注先である顧客が何も知らずに、高くて不味い品物に気づかず買わされているのだろう。

二つ目は、自社のホームページ対する意識だ。

これからの経営者の大きな仕事の一つは、自社のホームページ作成能力だ。ホームページ作成力と言っても良い。ホームページ作成という意味は、何も自分でHTMLでホームページを作るというのではなく、経営者が自分の会社を表現するという意味だ。

これは、私も恥ずかしながら十分に出来ていない。

ホームページは会社の顔であり、その顔をどのように表現し伝えるかは、まさに経営者の仕事だと言える。どのようなコンセプトで、対象者を誰に、どこに焦点を充てて力強く訴えのか、その能力が経営者には要求される。これは、ホームページをデザインしたり、ブログラミングする技術系社員の仕事ではない。

こんなことは、IT企業の携わる人なら皆判っているはずだが、自社のホームページほど貧弱で、構想力が感じられないものはない。

なぜ、顧客のホームページは作ることができて、自社のホームページはできないのか。

顧客のホームページを作成する際には、顧客より構想をヒヤリングし、要件をまとめて作成する。つまり、自社のホームページができないのは、経営者が構想をまとめることができず、自社の強みを表現できないからである。

構想がまとまらず、自社の強みが表現できない理由は、実に簡単だ。それは、自社の強みがないか、不明瞭、不明確だからに他ならない。

技術力、サービス力、企画・構想力の何れにおいても、自社の強みがなく、表現のしようがないのだ。技術力、サービス力、企画・構想力がないとすれば、それはもはやIT企業の形をなしていない。だから、自社のホームページが貧弱なのである。

このことを痛感すべきだ。

私も痛感した。世界的視野に立って、世界をマーケットにしたホームページ、いやそのような経営感覚を持たなければ、そんなホームページは作れない。

そんなグローバル企業を目指したい。

わが社では、経営者の構想力を補うために、商品やサービス毎にサービスサイトを作成する取組を強化する。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2009年5月 3日 05:39