韓国・ソウルを訪れるのは約1年振りだ。ソウルは、日本の福島県と同じ緯度にあり、気候も東京とほとんど変わらない。経度は、沖縄の那覇市とほぼ同じで、韓国と日本とは間に時差はない。
韓国は、狭い国土に、4千8百万人もの人口があり、バングラデシュ、台湾に次いで、世界で三番目に人口密度が高い。
また、韓国は、スウェーデンに次いで世界第二位のブロードバンド普及率を誇るインターネット大国でもある。
空の玄関口である仁川国際空港は、2004年以降、連続で世界最優秀空港賞を受賞している。その仁川国際空港は、香港国際空港に次いで世界第二位の貨物取扱量を誇っている。
このようなデータを並べると、もはや韓国は、日本を越えている感すら覚える。
韓国は、毎年7%以上の高い経済成長をし、国民の平均年収を4万ドルにして、世界第7位の経済大国を目指す747計画が進められている。法人税を削減し、雇用機会を創造して、さらには新婚夫婦には無料の住宅を提供しようというような構想まである。
日本の1/3ほどの人口しかない小国が、かつて勢いのあった時の日本のように、大国に登りつめようとしている。
野球やサッカー、スケートのようなスポーツを例にしても、常に日本を意識し、日本に追い付け、追い越そうとの勢いを感じる。
かつて、日本は大戦敗北後に驚異的な戦後復興を遂げ、奇跡とも言えるほど成長した。アジアを牽引し、世界のトップに躍り出た。それと同様に、なぜもこれほどまでに韓国は成長できたのだろうか。
一方、アジアの国々を周っていると、韓国人への批判の声を耳にすることが多い。優しく、親切で丁寧な日本人と比べ、横柄で喧嘩っぽく、揉め事が多い韓国人とのイメージがある。
現にイメージだけでなく、中国やベトナムでは、現地に進出した韓国企業でのストライキやトラブルが相次いでいる。それに対し、日系企業のそれは全くないとまでは言わないが、上手く対応しているようだ。
私は、これまで様々な国の人々と交流してきたが、韓国人ほど日本に対してライバル心を感じることはない。日本人女性の韓流ブームに見られるように、片方の日本人のほうは、そのような意識はないのだが、もう片方は、追い付け、追い越せを標ぼうし、かつて日本に統治された怨念を感じざる得ない。
最も近く、最も歴史的な関係も深い両国だが、大人になった男兄弟のように、握手が似合わないような関係になったような気がする。
しかも、異母兄弟のように、その気質や性格は、コインの裏表ほどに違うようだ。
私は、何人がどうだと、その国の国民の特徴を大きく括って表現するのは好きでない。どこの国の人間であろうと、良い奴もいれば、悪い奴もいる。何十カ国も周ってみても、半端に言葉が通じるだけに、未だに日本人を相手するほうのが遥かに難しいと感じる。
だから、私は、韓国人を総じてどうこうと言うような話をするつもりはない。ただ、韓国に来ると、私がどう感じるも感じないにも関係なく、相手のほうがこちらを一方的に感じているようである。ここに来ると、そのことを私は感じてしまう。
昨日、ケーブルTVを運営する会社の社長と一緒だった。
もう何度も会っている間柄である。彼は、私との協業を強く望んだ。
私より5つほど年上の彼だが、不思議と、そのコインの裏表ほどの違いは感じられない。どうやら、彼の言葉を借りれば、彼が日本人的ではなく、私のほうが韓国人気質に近いようだ。
彼の言う韓国人気質というのは、正義観が強いということらしい。日本人には珍しく、堂々と強気で交渉してくるとの印象だそうだ。
私が思う韓国人の正義観と、日本人の正義観は異なるのだが、こちらもあちらも違和感がないのなら別にそれで良いだろう。
どこの国の人間であろうと、良い奴もいれば、悪い奴もいる。こうして接してみると、改めて、韓国人がどうだこうだと総じて表現することなど無意味なことである。
私は、外国人に対して、このような考えを持っているからであろうか、外国人との付き合いに違和感を感じない。むしろ、外国人との付き合いを重ねるほど、自分を大きく成長させる気がして、吸収できることの多さを感じられる。
これからも、私は、日本人の前に、アジア人として、地球人として生きていきたい。
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投稿者 :堀田信弘: 2009年5月13日 05:43