【堀田信弘の今日の語録】 2010年7月31日 『衰退の陰は、発展と共に常に忍び寄っている。』


経営者について  「活・喝・勝」


感性が予測能力を高める

先日の『慣性の法則と感性の法則』の中で、「リーダーは、自らの感性を磨き、組織の感性を働くように伝える。これができれば、組織は、自ら感性を機能させることで、自発的に行動できる組織になろう」と書いた。

私は、これまでリーダーの感性について、この記事を含め、何度も書いてきた。

最初に書いたのは、2005年3月の『感情と感性』では、「若き少年時代の感受性を保ち、人の気持ちを敏感に感じ取る、その場の雰囲気を察知する力、つまり喜怒哀楽を表現するためには、まず感じ取る力がなくてはならない。」と書いた。

また、『経営者の感受性』の中では、「人間は、年が老いるにつれて、感受性というセンサーが鈍くなる。センサーが弱くなると、経験則でカバーしようとする。」と書いた。

さらには、『知性と理性と感性』の中で「経営者は、知性や理性ではなく、感性の高さで勝負する」と断言した。

このように、私は、リーダーにとって感性力は必須だと思っている。

前述した通り、感性とは何かについて何度も書いて来たが、改めて、一言で言えば、字の如く"感じること"であろう。

あらゆることに、敏感に感じることができるか否かだ。

数字を読める経営者と、数字から何かを感じ取ることができる経営者とは意味が違う。数字の意味を知り、数字を理解するだけでなく、どの数字をどうするか、どうあるべきかと、その数字が持つ可能性と、問題点などをとっさに感じることである。

部下からのメールすべてに目を通し返信することではなく、何かを感じ取ったメールをピックアップして、その奥にある問題点を予測し、予知することである。

部下の話方、態度から、不満や悩みを感じ取り、素早くコミュニケーションを取ることである。

では、どうしたら感性を高めることができるだろうか。

私は、自分が才能があると思っていなから、感性は生まれ持った才能だ何てことは言いたくない。感性を高めようとする意志があれば、努力次第で、感性というセンサーを磨くことは十分に可能だ。

例えば、本を読む。ビジュアルがない活字だけの本を読むことにより、ビジュアルを想像できる感性は高まる。

ビデオを見る。感動したり、怒ったりを疑似体験することで、感情を豊かにし、感性を高める。

旅行をすることで、新しい発見や、環境の違いを感じ取り、感性の幅を広げる。

電車の中や、街を歩きながらも、日々の光景を注意深く眺めることで、様々な出来事や、人々の会話に関心を持ち、小さな発見ができる感性を高める。

このように、感性を高めようとする意識さえあれば、それぞれの方法で努力できる。

私も、自分が感性に優れており十分だとは思っていない。上記にあげたことを実践し、このブログを継続することで、感性を積み重ねようとしている。

なぜ、感性を高める必要があるのか。

それは、経営者は、将来を予測する力が必要だからである。

私は、感性を高めることで、予測能力が高まると考えている。簡単に言うと、日々の直観が、単なる山観ではなく、当たる可能性が高くなるというものである。

もし、将来を見ることができるタイムマシーンがあったら、それを使えば、誰でも立派な経営者になれる。そして、成功すれば、先見の目があると言われる。先見の目がある経営者は、予測能力を持った成功者なのだ。

それに対し、どんなに将来を予測しても、そのとおりにならなければ、先見の目がないということになる。時代がついて来なかったと言いわけするような人もいるだろうが、何れにしても、予測が外れた訳だ。

経営は、現実との戦いであり、同時に未来を予測し現実を変えることである。現実のみに目を向ければ、いつも未来からやってくる波、風に合わせなければならない。それに対し、未来を予測し、それに対する対策を先手が打つことができれば、現実の戦いは楽になる。

未来を予測する力、これに少しでも近づけるのが感性なのだと思う。逆に言えば、どんなに鋭い感性を持っていようとも、感じ取った結果が当たらなければ力としては意味がない。感じ取ったことが、その通りに当たることで初めて、感性力になるのである。

だから、感性力は予測能力なのである。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2009年5月17日 05:45