【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


世の中について  「活・喝・勝」


中華民国と中華人民共和国

台湾・台北市で朝を迎えた。これから私は、台北市内のIT企業と業務提携の打ち合わせに向かう。

台湾は、日清戦争敗戦によって、1895年に清より日本に割譲された。その後、1945年までの約50年間、日本が植民地支配を行ったところだ。

現在、台湾には、100年問題というのがあるらしい。

かつての2000年問題と同様な問題である。古いコンピュータ・プログラムでは、99年までの二桁の年数しか定義されておらず、 100年目になった時に桁あふれを起こし、00年は、99年より以前の年となってしまう。

この問題を解決するには、2000年問題の時と同様に、COBOLなどの古い計算機言語で書かれたプログラムをチェックし、修正する必要がある。

ところで100年問題というのは、中華民国の建国年である1912年を元年とする中華民国暦のことである。あと3年で100年になる。

中華民国は、1912年1月1日、孫文を大統領として中国大陸に建国された。

その後、第二次世界大戦が勃発し、中国国民党とソビエトが支援する中国共産党の間で内戦状態になる。

1949年、蒋介石率いる中国国民党政府が首都を南京より台湾島の台北に移し、中国大陸には中華人民共和国が成立した。

そして現在でも、中華人民共和国との間で、独立問題について係争中だ。

以前、わが社にいた中国人が、私が台湾に行った朝礼の記事を掲載すると、「台湾は中国です」と猛反発して抗議して来たのを覚えている。

中華人民共和国側の人にとっては、台湾は中国の一部だと言うのだ。

しかし、私の友人の台湾人は、全くその逆である。

「元々、中華民国は中国大陸で建国された。今、中国大陸は、中国共産党が実効支配しているだけだ。中華民国は、日本と同じ議会制民主主義の国で、一党独裁の国ではない。」

どちらの話が正しいかはここでの論点ではない。それよりも、この二人の言い分が異なるのと同様に、明らかに台湾と中国本土は、雰囲気が違う。その両方を知っている人にとっては、それぞれ違う国だとするほうのが、自然であろう。

私も、ここは明らかに、私が知っている中国とは全く違うと言って過言ではない。街の雰囲気は、むしろ日本に近いと言ったほうが正しいような感じすらする。

台湾には、2千万人を超える人口があり、人口密度では世界第二位である。そのせいか、街に溢れる人の多さと、活気には圧倒される。

中華民国の言語は、北京語だ。漢字は、中華人民共和国の簡体字ではなく、伝統的な繁体字が用いられている。

今回の商談は、台湾における弊社のレガシー・マイグレーション事業の展開についてである。

台湾は、日本と同じようにコンピュータの世界では汎用機の歴史がある。そのため、古いソフトウェア資産を移行、移植するマイグレーション事業の展開が可能なのだ。一方、中国は、オープン系から始まったコンピュータの歴史の浅い国である。だから、古いソフトウェア資産というのはあまり見かけない。

台湾人の親友によると、「台湾は、世界で最も親日な国だ」と言う。歴史も文化も、中国より日本のほうが近いと考えている。

それが正しいかどうか別として、私のその親友の台湾人は、日本の大学を卒業してせいもあって、心底から日本の文化と風習、日本的な考えてをとても理解している。

二つの中国が、今後どのような道を歩むのか判らないが、私は、現状の、このままの違いを継承したほうが、統一を目指すよりも両国にとって良いのではないかと、身勝手な印象を持つ。

私は今日の午後、中華人民共和国と同じ共産圏のベトナムに向かう。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2009年5月25日 05:48