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リーダーについて  「活・喝・勝」


自分が徹底できないから部下も徹底できない

本日付で社長を交代する。と社内に発表したら衝撃が走るであろう。今日から、社名を変更する。と言ったら、驚くだろう。

人事異動でも同様だ。何月何日付で、新組織を新設する。誰々をどこの部署に異動を命じると社内発表する。

ある社員は驚き、ある社員は唐突だと不満を持つこともあろう。ある社員は、自分がどのような立場にいるかも顧みず、なぜ事前に話がないんだと憤慨するかも知れない。

だが、もう一度、冒頭2文を読んでほしい。何か間違っているか。

どんな問題があるのか。唐突であろうが、事前にどうこうしようが、発表とは突然である。その突然の発表を聞いた人は、驚くかも知れないし、事前に相談してほしいと考えるだろう。

だが、良く考えて見てほしい。発表は突然でも、事前に検討を重ねているのだ。その検討過程を知らないから、唐突と思える。だが、上記のような組織や人事について、事前に検討過程を開示できるはずもない。

誤解してほしくないのは、私は、社内の誰よりも情報公開論者である。できるだけ多くの情報を社内に公表し、可能な限り、堂々と社外にも発信するつもりである。それを前提に、出せるものと出せないものがあるというくらいのことは理解すべきである。

今日は、まず、厳しく社員を批判する。

それは、かつて同様の発表をした時、「事前に相談してほしい、急過ぎる」と言ってきた者がいる。その者について批判する。

少し話しが逸れるが、わが社では今、「当たり前のことを当たり前にできるようにする」「決まったことは確実に行う」ということを徹底させている。

そして、同時に情報公開を進め、情報共有を図っている。そのために、社内のグループウェアを活発に活用し、社内の動きに興味を持たせ、情報に敏感になるような試みをしている。

私は、2ヵ月ほどまえ、ベトナムの社員も含め120名の全社員に、メッセージを掲載した。グループウェアの使い方について一部変更点を伝えるためである。

そのグループウェアでは、掲載されたメッセージを誰がいつ閲覧したか把握できるようになっている。私は、そのメッセージの閲覧状況を見た。

今日現在で、20名近い人が、二ヶ月経っても閲覧していない。

その中の一人が、前述の「事前に相談してほしい、急過ぎる」と言ってきた者だ。

私はかつての会社でいち早くグループウェアを導入した。そして、情報共有を徹底するように厳しく指導した。しかし、その時に出た言い訳は、「お客様に常駐していては見ることができない」というものだった。

私は、「それなら自宅で見ろ」と反論した。すると、自宅にはパソコンがないと言う。ある者は、その分のネット通信費用を会社で負担してほしいと言ってきた。私は、IT会社のエンジニアが、自宅にパソコンすらないことに呆れた。IT会社の人間が、ネットで情報収集することもしないのかと、話にもならなかった。

それから10年近く経った。馬鹿な上司が、社員を援護するかのように10年前と同様なことを言ってくる。もし、本当に社員がそのようなことを言っているのなら、IT会社にいる資格はない。しかし、今利用しているグループウェアは、その言い訳すらできないように、携帯電話からでも情報を閲覧できるようになっている。

別の部門には、二人のみが閲覧していなかった。その部門は常駐部門ではないから、毎日社内で閲覧できる状態にある。それをどのようにしたら、2ヵ月間も平気で放置することができるのだろうか。

単純に言えば、会社の動きに興味がないからである。興味がないと、会社の動きが見えなくなる。本人は見る必要もないと思っていながらも、いざ、自分の仕事に関わる発表があると、唐突だと不満を露わにする。

案の定、その二人は先月退職した。

私は、会社の情報を見ない、興味がない人物は、危険、反乱因子だと思っている。会社への帰属意識が薄く、金のみで会社とつながっている。

だが、問題は、その人物よりも上司の問題だ。

私が指示した「当たり前のことを当たり前にできるようにする」「決まったことは確実に行う」ということが徹底できていないのである。それは、部下に徹底できないだけでなく、自分自身も徹底できないからである。

使いずらいだ、何だかんだと疑問を持ちながら、大きな目的よりも、小さなことばかりに目が行き、自分自身が進んで徹底的に使用しないから、使用させられないのである。

私は、毎週の役員会でも、「私は常に、様々な動きをしている。いつ合併するか、売却するか、何がいつ起きても良いように、常に変化することがあり得ることを頭に入れて行動してほしい」と伝えてある。

唐突だ何て言わせない。その過程全てを開示することはできないが、私は、思いつきで、行き当たりばったりに行動しているのではない。会社を守り、会社を成長させるための方策を常に考え、誰にも負けないくらいの熟慮時間を設けている。私が発表する時は、ほんの数秒だが、私の判断は、わずか数秒で考えたものではない。

それを幹部に理解させるのが、私の仕事である。幹部は、部下に、私が考えていることを的確に伝えるのではなく、アンプのように増幅して伝えるのが仕事だ。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2009年6月 2日 05:17