【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


リーダーについて  「活・喝・勝」


正論はなぜ人を動かさないのか

『人は答えを自分でつかみたい生きものなのかも知れない。なぞなぞで、もう少しで答えがつかめそうな時、正解を言われたら相手を怨むだろう。

正論を拒むのは、人間の本能かも知れないと私は思うようになった。正論は強い、正論には反論できない、正論は人を支配し傷つける。

正論を言うとき、自分の目線は、必ず相手より高くなっているからだ。望んでもいない相手に、正論を振りかざすのは、道行く人の首根っこを捕まえるような暴威だ。

言葉は関係性の中で相手に届く。』

この文章は、『あなたの話はなぜ「通じない」のか』(山田ズーニー著)の"正論はなぜ人を動かさないのか"の章の一文である。

私は、数か月前にこの本を手にした時、あまりにも私の考えと同じなので驚いた。

正論は強く、正論には反論させないという勝ち誇った態度が、人を支配し傷つける。もっと簡単に言えば、正論と屁理屈とでは大差がない。何だかんだと当たり障りのない屁理屈を、あたかも筋の通った言い方で、正論化する。

言っている本人は、正しいことを言っているのだから、何ら問題ないだろうと、自分が仁王立ちしていることに全く気付いていない。

言葉は、関係性の中で、相手に届く。どんなに理屈が通っても、正論を述べてもそれだけでは相手の心に響かない。そればかりか、全く逆効果として、正論を振りかざす相手にはむしろ貝のように心を閉ざしてしまう。

私は、天の邪鬼だ。正論と屁理屈は大差ないと言ったが、天の邪鬼の私からすれば、私のように頭が悪く屁理屈しか言えないような馬鹿な人間のほうが、まだ良い。あたかも自分は頭が良いと勘違いして正論を言う人間のほうが、はるかに最低である。

最低という意味は、心の痛みや弱い人の立場を理解できない傲慢で、自分勝手で、負けず嫌いで、挫折や屈辱を避けて通ろうとする表面的な奴だ。自分が馬鹿であることを認識せず、大いなる勘違いをしている人である。私は、そのような人間にだけはリーダーになってほしくない。

正論はなぜ人を動かさないのか。それを知るべきである。

人が動かなければリーダーではない。どんなに素晴らしい大学を出ようが、親の七光りで政治家になろうが、挫折や屈辱、苦悩やどん底を知らないような人間では、下の人間に届く言葉など発せられない。

そればかりか、正論を言うような人間は、上司としてだけでなく、部下としても最低である。上司を支える立場の部下が、上司に握りこぶしをかざして、あたかも自分に従えと吠えるような奴は、部下として機能しない。それでもって、自分は、その上司より有能だと勘違いするようなところが、もはや上司になる資格がないということである。

私は、言い訳や保身するような人間が大嫌いだ。しかし、そのような人間には、正直のところ、人間としての弱さを感じるから、まだ救いがある。それに対し、正論を言うような人間は、決して可愛くない。もっと言えば、関わりたくない。話をしてもつまらないし、疲れるだけである。

正論はなぜ人を動かさないのか。それを知るべきである。

しかし、正論を言う人に、それを理解させるのは至難な技である。なぜなら、リスクヘッジをし、挫折や屈辱を避けようとするあまり、自分を落とすことができない。だから、反省がない。

叱られても、正論で反論し、叱る相手を憎むのが関の山だ。だから、そのような人間には、誰も関わろうとしない。腫れものに触るように、できるだけ当たり障りのないように付き合う。当の本人は、自分の正論が受け入れられたと勘違いしている。

こういう私も一歩間違えば、自分こそ正論や屁理屈ばかり言っているではないかと逆襲を受ける立場にある。

ましてや、このように文章化すると、関係性の中で相手に届く言葉だから、全く関係性がない相手には、何を偉そうにと捉えられることであろう。

私には、毎日何百ものコメントやメールが届く。その99%は、私への批判である。だが、私は、それを肥やしに書き続けている。そして、同時に、いかに文章が、正論的かを知り、どんなに良い内容を書いたとしても、関係性という何ら繋がりのない人からすれば、批判のしどころ満載だということを日々感じている。

私は、それを毎日のように経験することで、そのことを十分に認識しているつもりだ。

だからこそ言う。正論をかざす人間は最低だ。

はっきり言おう。私のこのブログにコメントやメール等で、匿名で反論してくるような人間、例えあなたの考えに一点の曇りもない正しい意見だとしても、私からすれば正論だけを述べているだけで、私は相手にもしたくない。

悔しかったら、匿名ではなく実名で、私と会って議論した良い。それができないような奴が、正論を並べるようなくだらん人間なのだ。

私のことを余程嫌いなのか。それなら、こんなくだらんブログなど読まなければ良いのに。それとも私にかまってほしいのか。

あなたは、この文章を読んで、腹が立つだろう。それで良い。正論を言われると、どんな嫌な思いをするかを知っただけでも感謝してほしい。

それほどまでに、私は、正論を言うような人間は嫌いだ。

真のリーダーなら、正論はなぜ人を動かさないのかを理解できるはずだ。できないのであれば、リーダーを辞めたほうが人のためである。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2009年6月 4日 05:18