【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


経営者について  「活・喝・勝」


論理的思考(ロジカルシンキング)

難しいものをできるだけ単純化し、誰が見ても客観的に把握できるように、数値化、構造化して、理解し易くしようと言う考え方を、論理的思考(ロジカルシンキング)と言う。

もう一度繰り返すが、難しいことを単純化し、誰もが客観的に理解できるようにすることを論理的思考という。

これから先、何度もこのことを繰り返すが、論理的思考は、簡単に説明することなのだ。それなのに、どうも、最初から論理的思考という考え方を、小難しいことだと誤解している人がいる。

難しい理論をこねくりまわし、理屈で相手を論破しようというような考え方を、論理的思考と勘違いしているのだ。

勘違いしているだけならまだ良いが、自分が論理的思考が苦手なことを理由し、情緒的、感情的、直観的な非論理的思考こそが人間的だと自負しているようなものもいる。

私は、情緒的、感情的、直観的な考え方を否定するつもりはない。しかし、それだけでは、難しいことを単純化し、客観的に理解させるには、あまりにも困難であることを知るべきである。いや、もっと言えば不可能だと言っても過言ではない。

つまり、非論理的思考では、多くの人を納得させられないのである。納得というよりも、情に負けて仕方なく折り合うケースは、身近で、かつ信頼関係が築けている場合だけと言って良いだろう。だから、身近でない人、信頼関係が薄い人は、全く歯が立たないのである。

論理的思考が弱い人は、まず、非論理的思考では通用しないということを痛感すべきである。

では、どのようにして、論理的思考を身につければ良いのだろうか。

私も、優れた論理的思考を持ち合わせている訳ではないから、偉そうなことは言えないが、私なりの取り組み例をあげてみる。

私が、ある課題を論理的思考で解決しようという場合には、まず紙やホワイトボードなど目で見える形で書き始める。

最初から一気に式を解こうとせずに、頭の中に浮かぶ課題や、それに対する反論など、思いつくまま書く。できるだけ多く書く。書くことができれば、論理的思考の半分は達成できたと言えよう。

逆に言えば、論理的思考が苦手な人は、この思いつくままに書きだすことが苦手なのである。書き始めることで、課題を目で見えるようにし、そこから整理して行くことが、論理的思考の最初のステップなのである。

頭の中で整理し、解決策を見出そうとするから、どうしても情や、直観に流されてしまう。しかも、一つの案が自分の中で生まれると、それ以外の対抗案が生まれないというのが、非論理的思考の人の代表的なパターンだ。

まず、書く。これができたら、どうしたら、数値化できるか考える。

書いたものの中に、数字が現れるようにする。これが第二ステップである。数字は、日付でも、数量でも、件数でも何でも良い。とにかく最初に書かれたものの多くには、数字が書かれていないことに気付くであろう。それに対して、数字を加えて行く作業をする。

これが数値化への取り組みである。

ところが、非論理的思考の人は、この数値化がまた苦手だ。数字で表現することができない。そこで、論理的思考のことを、難しい理論をこねくりまわし、理屈で相手を論破しようとするものと勘違いしてしまう。

勘違いすると、もう数字が生まれない。何度も繰り返すが、論理的思考は、簡単に説明することだ。難しいことをやるのではない、中学生でも小学生でも理解できるような表現を考えるということである。

だから、数字に対しても、単純なもので良いのだ。過去の統計や実績を元に、揺るぎない数字を羅列することである。件数、日付、割合、確率など、必ず課題に対する過去の数字があるはずである。単純なもので良いのだ。

数字がでれば、すなわち数値化ができ、解くべく方法が複数見つかる可能性があるということである。

私の場合、この複数というキーワードを特に意識している。前述したとおり、非論理的思考の特徴は、一つの案がでると、他の案が思いつかず、決めつけてしまうという傾向があり、複数の案を並べることが苦手だからだ。

だから私も、意識して複数の案を出すように、あらゆる可能性を考えるのだ。的が外れた案でも良いから、複数出すことに大きな意義があるのである。ここまでくれば、あとは、それぞれの案のメリット、デメリット、問題点を比べれば良い。

このように、解決に向けて、複数のステップを順を追って、整理することが論理的思考なのだ。その結果、自分が伝えたいことが整理できる、これこそが、実は最大の目的なのだ。

そう、論理的思考とは、自分の考えを整然とまとめることなのである。まとめることができれば、それを順を追って、説明できるのだ。

非論理的思考者は、自分の考えがまとまっていないから、ブレ、混乱し、勢い任せとなってしまうのである。

再び繰り返すが、論理的思考とは、難しい理論をこねくりまわし、理屈で相手を論破しようというものではなく、簡単に説明することなのだ。簡単に説明するには、自分の考えがまとまっていなければ、それこそ相手に理屈で論破されてしまう。

経営者には、論理的思考は必須である。論理的思考ができなければ、経営を論理的に捉えることができないのだ。

そして、ビジネス戦争という戦いの中で勝ち抜くには、如何に多くの論理的思考を持った集団、組織が形成できるかに関わって来る。戦いは、体を使った力で行うのではなく、様々な可能性を考慮した頭で行うからである。

その集団を束ね、勝てる戦闘に向かわせることができるのは、論理的思考を持ったリーダーでなければならない。勝てるか負けるか判らない曖昧な戦いに、彼らは、自信を持って突入できないのである。

だから、リーダーには、論理的思考力が求められるのである。

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投稿者 :堀田信弘: 2009年7月30日 05:28