【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


世の中について  「活・喝・勝」


多様性を活かす

シンガポールが明らかに他の国の都市と違うと感じるところはいくつもある。初めての人でも直ぐに感じるのは、街が綺麗で静かだということだ。ゴミのポイ捨てが禁止されていることも理由であるが、ゴミ箱があちこちに置いてあり、清潔感が感じられる。

次に、色々な人種の人々があちこちに歩いているところ。人口の1/5近くを外国人が占めるとあって、国際都市に相応しく、様々な言語が飛び交い、あやゆる国の料理店が軒を連ねる。まるで、万国博覧会の会場にいるかのようだ。

シンガポールには、7割を超える華人の他に、マレー系、インド系など多様な人種がそれぞれの伝統を守りながら共存している。言語や年中行事、食生活においてもその多様性がうかがえる。言語においては、マレー語の他に英語、中国語、ヒンドウー語が共通語として扱われている。

様々な国の人々、人種がいるということは、当然、街には様々な宗教の寺院も見受けられる。イスラム教、ヒンドゥー教、キリスト教、仏教など異なる宗教を信じる人々が、この小さな島の中で隣り合って平穏に暮らしているのだ。

シンガポール人と話をしていると、穏やかで、寛容性、国際性、受容性の高さを感じる。日本人は、不確実性を回避する傾向が強い人種と言われるが、シンガポール人は、その対極にあるかのように、不確実なことであっても寛容である。

それは、この小さな島に様々な価値観を持つ人々が日々暮らすことで、多様性を受容できる風土が自然に成立したのであろう。

この多様性は、シンガポールの強さを示すもっと代表的な特徴であろう。

なぜ、この小さな島で、多様性が保たれ、かつそれをバイタリティーの源として活かせるのであろうか。しかも、驚くほどに治安が良い。それは、この多様性を厳しい法律で統治しているからなのであろうか。

もし、地球という宇宙における小さな島が、このシンガポールのように多様性を受け入れられたら、どんなに平和なことであろう。そして、争いの割かれているエネルギーを別のものに振り向けることができるはずだ。なぜ、シンガポールでそれができて、地球全体ではできないのか。

振り返って、日本はどうか。日本が様々な国の人々を受け入れて、人口減少に歯止めを行う政策を発表したらどうなるであろうか。想像すらできない。

私は、シンガポールに憧れを抱く。

わが社には、様々な国の人が働いている。日本人、中国人、韓国人、台湾人、ベトナム人、ミャンマー人、そしてシンガポール人。

私は、小さな事務所の中で、寛容性、国際性、受容性を持った風土になれば良いと期待している。様々な人種、文化、歴史、宗教の違いを乗り越え、様々な価値観を認め合い、そして、その中から独自の一風変わった価値を持つ文化が形成できればと思っている。

性別も、年齢も、学歴も、国籍も、歴史も文化の違いも、そして障害の有無も関係なく、個性が活かせればと思う。

私はかつて、『今こそ真の開国を』の中で、『日本は、今こそ、世界に出るべきだ。そして、そのためには、日本にも多くの外国人を向かいいれることである。外国人と仕事ができない集団が、海外で仕事ができるはずもない。』と述べた。

日本が海外で勝負するのは、日本国内でも外国人と仕事ができないようでは話にならないのである。

私は、社内の多くの社員が、様々な国の人々と仕事ができるような機会を与えたいと考えている。それが、わが社の特徴であり、それが武器になるようにしたいからである。

そして、共に働く人々の多様性を身近に触れることで、受容できるような人材に育ってほしいからだ。

特に、組織を率いるリーダー達には、できるだけ多くの国々を訪問し、多様性を理解することで、リーダーとしてその多様な考え方をビジネス・アイデアに結びつけてほしいと願っている。

それは、不確実性を回避する傾向が強い人種と言われる島国日本人経営者は、リスク回避に重きを置く傾向があり、確率の低いことに挑戦するという価値観を持ち合わせていないからでもある。

私は、このブログのタイトルにあるように、『確率より可能性で選ぶ』リーダーになってほしいのだ。

これからの経営者は、一日も早く、海外という世界全体を市場に据えた戦略を持っていなければ、衰退する日本の中で共に衰退の道を歩まなければならない事態になるからである。誰でも頭では判ってはいるこの事態に対し、日本を救うのは、日本の中でもがくだけではなく、世界に出て勝負することだ。それが私は、日本が生き延びる唯一の手段だと考える。

このような小さな国、シンガポールができて、日本にできないはずがない。多様性を受け入れるのみだ。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2009年11月13日 05:04