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組織について  「活・喝・勝」


組織創りこそが経営だ

真夏のようなサイゴン(ホーチミン)の街には、イルミネーションが飾られ、クリスマスツリーには、雪への憧れからか、綿の雪が山のようにのっている。相変わらず暑い。

冷蔵庫の中にいるような東京と、エアコンが欠かせないサイゴンとの温度差は、30度近くもある。体を壊すほうが自然なくらいだ。なぜ、寒いところから暑いところに来たのに、風邪を引くのか不思議なものだ。

今年最後のサイゴン。最後もお客さまの訪越対応である。今年は、お客さまの訪問が多かった。また、不動産サイトの運営も開始したこともあって、昨年とはお客の数が大幅に増えた。

グループ外からの受注も、昨年の十倍近い。ベトナム国内での売上も大幅に増え、来年は、日本からの受注額の半分以上から、同等額までを国内で受注できるようにしたい。少しづつベトナムでの活動が軌道に乗り、活発になりつつある。

これをさらに発展させ、安定した経営環境を整えるには、組織創りが重要である。

私は、組織創りこそが経営だと思っている。どのような組織を、どのような方法で創りだすことができるか、これが経営である。

私が、最初に組織創りこそが経営だと意識するようになったのは、今から10年以上も前のこと。

貧弱な組織を目の前に、どうしたら強固な組織ができるか奮闘した。毎日、毎日、どのような組織を、どのような方法で創りだすことができるか考え、悩んだ。

その時に知ったのは、朱に交われば赤くなるということである。人間一人一人は、様々な特色や個性を持っているが、それらの色は、集団という場所に置かれると、次第に変化するということである。

青系統の人間でも赤系統が多い集団に入ると、次第に赤に近づく。それほどまでに人間というのは、環境によって、いかようにでも変化する。

最も個性が活かせるのは、その個性に合った系統の集団に置くことである。集団と波長が合えば、まさに水を得た魚のように元気良く泳ぐ。一方、青系統の人間が、赤系統の集団に入ると、環境に合わせようとするあまり、個性が発揮できず、次第に元気を失う。

このことで判るのは、三つある。

一つは、集団のカラーに合った人が良いということ。逆の言い方をすれば、その人に合ったカラーの集団に入れるということだ。つまり、変化して元気を失うよりも、特徴が活かせるようにして上げたほうが良いということである。

二つ目は、良いカラーの組織に入れば、後から入った人もその組織によって良いカラーになるというものである。その逆に、悪いカラーの組織には、例え良いカラーを持った人でも悪くなってしまうということだ。

そして三つ目は、集団のカラーの中心は、その集団を率いるリーダーの色になるということである。リーダーの色が、組織の色を形成するのである。つまり、良いカラーの組織は、そのカラーを持ったリーダーがいるということである。

私は、これら三つのことから、順番に、組織創りは、リーダーによって行われ、そのリーダーと波長があった人が組織に入れば、その人も同じ方向性で力が発揮できると考えた。

つまり、組織を創りには、リーダーをまず選ぶことだ。

そして、組織再編を行うとすれば、そのリーダーがやり易いように、リーダーのカラーが活かせる人を集めることだ。私はこの段階の時、選ばれる側のカラーを意識するよりも、リーダーが動き易く、使い易い人を選ぶようにした。できれば選ばれる側のカラーが一致すればなお良いが、それはリーダー次第である。

このようにしてスタートすると、出来あがっていく組織は、次第にリーダーのカラーに近くなる。つまり、リーダーと組織のカラーが一体となるのだ。

やがて複数の組織を比較すると、強い組織と弱い組織に分類できることに気がつく。

強い組織の特徴は、リーダーが強く、そのリーダーのカラーと一体となった組織になっている。弱い組織の特徴は、リーダーが弱いために組織も一体となって弱いか、または、リーダーのカラーと組織のカラーが一体となっていない未発達な状態の何れかである。

しかし、ここでもう一つ発見することができるのは、リーダーのカラーと組織のカラーが一体となっていない未発達であっても、リーダー次第で強い組織になり得る可能性があるということである。

そのことを表すかのようにナポレオンは、99匹の強い羊を率いる気の弱い狼の組織よりも、 99匹の弱い羊を率いる強い狼の組織のほうが遥かに強いと言った。

99匹の強い羊がいたとしても、弱い狼が率いると羊たちはバラバラになる。それに対し、たった一匹の強い狼がいれば、 99匹の弱い羊であっても、狼の指示のもと団結して突進すれば敵を打ち破ることが可能なのだ。

つまり、リーダーが強ければ、未発達な段階である組織でも、何れ強い組織になり得るということだ。

では、強いリーダーとはどういうリーダーであろうか。『強くなければリーダーではない』の中でもそのことを述べたが、それを考え続け、様々な強いリーダー像を提示しているのがこのブログでもあるから、強いリーダーの定義は一意的ではない。

自分の組織を見て、弱い組織だと感じれば、その組織を率いるリーダーも弱いということが知れる。

さて、あたなの組織はどうか。

もし、自分の組織が強いと認識していたとしたら、そのリーダーはもうお終いだ。

自分が強いリーダーで、強い組織ができていると自惚れた時点で、その組織もそのリーダーも下り坂を向かえている。大体にして、強いリーダーが強い組織を創るのは、永遠の課題であり、それに終わりはない。

もちろん、私自身も同じである。私自身が弱いと感じる点は山ほどある。強いところを引き合いに出すよりも、弱いところを並べ、それで比較したほうが、如何に自分がまだまだ弱いリーダーか把握できるはず。私のような弱いリーダーが率いる組織だから、まだまだ強くなれないのだと反省する。

それを繰り返し繰り返し、自分の弱さを認め、自分自身の強さを求め続けるのである。組織に求めるのではなく、自分自身にだ。

このような考えが持てれば、組織は、リーダーの成長と共に成長することであろう。

ここサイゴンの部隊は、たくましく成長して来ている。これも現場のリーダーの成長のお陰だ。組織創りが順調に進んでいることを実感できる。つまり、自分たちで経営がなされているという感じである。

今年、最後のサイゴンは、いつまでも暑い。私は、来年もこの暑い地がより発展するように、熱い気持ちを忘れないようにしたい。来年は、もっともっと熱くなることを祈る。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2009年12月 9日 05:46