【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


世の中について  「活・喝・勝」


未だ来ない未来に恐れるな

先日、ある人を病院に見舞いに行った。彼は、「夜になると眠れない」と言っていた。病気の痛みが辛いから眠れないのではなく、病気が治るかを考えて不安で眠れないのだと。

「体が辛いのではなく、不安なことのほうが辛い」と彼は続けた。あんなに明るくて、元気な人だったのに、とても弱々しく見えた。

病は気からと言うが、病になれば、気も弱くなる。気が弱くなれば、病も良くならない。一方、その逆に、体が治れば、不安も解消される。そう考えると、気も体からということも言える。

気が先か、体が先かは別にしても、一体であることが良く判る。

気持ちというのは本当に厄介なものだ。体が丈夫でなければ、それをコントロールするのは難しい。

前向きな考えを持つというのは、体が資本なのかも知れないな。

私も、このようなブログを書きながらも、私は決して強い人間ではない。悲観的で、そして弱い人間である。しかし、リーダーたるものは、それを表に出す訳には行かないのだ。だから尚さら苦しい。

私は、『経営者は悲観的楽観主義者だ』の中で『私は、極めて悲観的な人間だ(中略)誰よりもできるだけ悲観的な要素を洗い出し、そのひとつひとつを徹底的に叩いて行く。そんなに簡単に、そんなに楽な方法で上手くいくはずがないと、将来を悲観し、自分を追い詰めることで、自分への甘えを炙り出す。』と書いた。

『悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである。』とは、『幸福だから笑うわけではない。笑うから幸福なのだ。』の中で紹介したフランスの哲学者アランの言葉である。

その言葉の通り、人間は、放っておけば悲観的になるのは、自然である。それでも、強い意志を持って、前向きに生きようと歯を食い縛って楽観的になろうとするのだ。

『私の頭の中は、常に半年後のイメージで一杯である。未だ、2年後や10年後などの中長期をイメージする余力はない。しかし、今の時代のスピードと、経営の効率性を考えると、10年先のどうなるか判らないようなことよりも、半年先、1年先の短期計画のほうが遥かに重要である。

しかも、私の場合には、半年後の計画を如何にそれ以前に前倒しするかと、同時に、さらに半年後のイメージ作りに相当な時間を費やす。』

これは、『一年の計は年末にあり』で書いた一文である。

私は今でも常に、私の頭の中は、常に半年後のイメージで一杯である。半年後を考える時、明日を考え、明後日を考える。そうして常に、未来を考える。

私は、夜、寝るのが早い。努めて早くしている。それは、眠れなくなることが怖いからである。

寝る前に未来を考えると、私は、決まって悲観的になる。

ある人から、人間は、昼は理性が働き、夜は感性が働くという話を聞いたことがある。このことは、気分とは感性であり、意志とは理性であるとも言い換えられよう。

つまり、夜は、悲観主義という気分が働くことは、これもまた自然なことなのかも知れない。

私は、自身でそのように感じているから、悲観的な感性が働く、怖い夜を避けようとする。これは、経営者になってからの習慣だ。

夜早く寝るから、朝早く起きられる。正確に言うと、起きられるというよりも、長く眠れずに起きてしまうというほうが近い。

どうせ起きてしまうなら、少しでも時間を有効に使おうと考える。

例えば、明日のことを考え、明後日を考え、そして半年先を考える。

そして、『見えぬものに怯える』。未だ来ない、未来という猛獣に押しつぶされそうになる。

目の前には、猛獣などいやしないのにだ。なぜ、人間は、未来に怯えるのであろう。どんなに怯えても、目の前の敵ではない。自分で一方的に作り上げた勝手な敵だ。

その敵の実力も判らないのに、こちらの弱点を考えれば考えるほど、相手の強みと思えてきてしまう。こちらが弱いだけで、あちらがそれを上回る強い力を持っているかどうかも判らないのにだ。

このようなことを毎日毎日繰り返していると、もう一つ気づくことがある。

明日は未だ来ない、今は今日だということに。明日のことを考えることも重要だが、今日のことも考えねばと気づくのだ。

その瞬間から、私は、意志を持って、楽観主義になろうとする。

そして、自分の弱みを考えることよりも、自分の強みを考えるようにし、それで物事を打開しようとする。そして、もしそれで失敗したとしても、その時は、未来の架空の猛獣ではなく、現在目の前に見える敵だから、食べ殺されることも無かろう。

私は、今日、この瞬間、健康だ。歩くことも、話すことも、そして書くこともできる。もし、病室のベットに横たわらされたら、そうも行かない。

私は、今日、この瞬間、病気ではない。病気の不安と比べたら、その他のことなどチッポケなことだ。

私は、今日、この瞬間、生きている。

ならば、未だ来ない未来に恐れる必要もない。今、歩ける、話せる喜びを味わうべきだ。

未だ来ない未来に恐れるな。どうせ明日になっても、また次の明日は来る。明後日の次にも、明日は来る。

まだ明日は来ない。今を見つめて生きるべし。

幸せとは、今この瞬間、こうして生きていることだ。明日の幸せも、明後日の不幸せも、今日の幸せより、良いとも悪いとも判らない。判らないことにかまっていても仕方あるまい。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2010年2月20日 05:53