【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


経営者について  「活・喝・勝」


時間の流れるスピード

日本には、古くから5分前精神などという考え方があって、時間に対してはとても厳格です。偶に遅刻ならまだしも、毎日遅刻するようなことが容認されるようなことはありません。しかも、日本は、電車の運行時間に象徴されるように、時間に対して正確な国です。

しかし以外にも日本の、日本人の時間に対する正確さは、世界の標準ではありません。ヨーロッパ諸国も含め、私がこれまで訪れた30カ国以上もの国の多くは、どこも時間には寛大です。もっと言えば、ルーズであり、アバウトでもあります。電車も飛行機も平気で遅れます。

日本においても、妻の故郷である沖縄では、世界の標準にもれず、非常に時間にアバウトです。

沖縄に行くと、時間の流れるスピードが、一気に半分以下になったような感覚を覚えます。ゆっくりと、そしてゆったりと時間が流れて行く感じがするのです。

時間の流れがゆっくりになると、精神的にも大らかになるのかも知れません。東京のような早歩きもなく、電車に飛び乗るようなこともありません。

島全体の雰囲気がそのようなところですから、10分や20分遅れても気になりません。沖縄に行くと、ゆっくりとした時間の流れにとても癒されます。しかし、東京に慣れていると、ゆっくりとした癒し効果は2、3日しか持ちません。

暫くすると、退屈で仕方なくなります。どうやら何もしないで、ゆったりとのんびりした時間が贅沢に感じるのは僅かで、むしろ苦痛に感じるようになるものです。

元来せっかちのほうですから、どうしても待つことが苦手です。妻が買い物をしている間もイライラしてばかりです。妻が待ち合わせの時間に遅れると、すぐに夫婦喧嘩になってしまいます。先に運転席に乗って、妻が車に乗ってくるのを待っているだけでもイライラしてしまうのです。

経営者になってから、余計にせっかちになったかも知れません。時間について、より以上の大切に思うようになったと思います。

時は金なりと言うように、時間はお金だという認識を強く持つようになったのです。無駄な時間をダラダラとするのはもったいないし、出来るだけ効率的に、かつ、スピーディに行動したいと思うのです。

時間が掛かれば掛かるほど、それはコストです。時間を縮め効率よく処理し、縮めた時間で別のことができれば、生産性が高まるだけでなく、構想も広げることができるのです。

日々ルーチンワークに追われている人は、その日の処理をするので精一杯になります。もちろん、一生懸命に行っていることは分かります。しかし、その日の処理で一杯となってしまえば、処理をどうしたらもっと効率良く、早くできるかというということを考える時間すら取れなくなるのです。

その日の処理で一杯になる人は、対策、改良、改善、改革に時間が費やせなくなるのです。そのような人に限って、改善や効率化を考えるのは自分の仕事ではないと考えるものです。自分は一杯一杯だから上司がやれば良いと考えるのです。あるいは、考えることが重要なら、その分の時間を確保してほしいと訴えるかも知れません。

自分の力で時間が確保できない人は、例えこちらから時間を与えたとしても、対策、改良、改善、改革の案を作れるようにはなりません。

言い換えれば、そのような案を作るのができないことを知っているか、あるいは苦手であることを自覚しているにも関わらず、それを正直に言えず、時間が足りないことを理由にしているのです。

仕事ができる人ほど、余計に多くの仕事が回ってくるというのは、ビジネスの世界では常識です。仕事ができない人ほど、仕事量が少なく、少ないにも関わらず、時間を一杯使ってしまうものです。

時間は有限です。時間には限りがあるという認識を持てる人とそうでない人がいます。時間は無限にあると思っている人は、時間を大切にできません。それは資源に対する考え方と同じです。

目の前に使いきれないほどの時間があると思えば、何も慌てる必要はないでしょう。しかし、考えてみれば、時間は能力に関係なく、誰にも平等に与えられています。一日は24時間であり、一年は365日です。

そのうちの3分の1近くを睡眠で費やしていたら、実際に活動できる時間は3分の2、つまり16時間ほどしかないのです。その間には食事もすることでしょう、休憩も取ることでしょう。

残りのわずかな時間で、毎日新しい仕事を入れて行くというのは、古い仕事や定期的な仕事のスピードアップが欠かせないのです。もし、それが不可能なら、睡眠時間を削って、活動できる時間を延ばすしかないのです。

1カ月の半分近くを海外で過ごしますが、世界中、どこに行っても朝は午前4時半前後に目を覚まします。それでも睡眠時間は5、6時間ほど取っていますので睡眠不足ではありません。

よほどのことがない限り、目覚まし時計を使いません。やること、やりたいことが山ほどあってゆっくり寝ていることができないのです。恐らく時間に対して貧乏症なのでしょう。

早起きしても、決して苦痛ではありません。やらされているのではなく、自らがどうしたら効率が良くなるかなど、自分で自分の仕事を増やしているからなのです。

でも、早起きするようになったきっかけは、6年前から、東京で単身生活するようになってからです。

それまでは、寝ることが趣味というくらいに、何時間でも寝ていられるほうでした。今でも、自分のペースを崩され、仕方なく睡眠時間を削られることはとても苦痛です。

いつも朝早く起きていますから、夜はどんなに遅くても0時前には寝ます。そのため0時を過ぎるとペースが崩れ、睡眠不足になってしまうのです。遅く寝たら、いつもの朝よりも遅く起きれば良いのに、それができずにいつものように4時過ぎに起きてしまうから、寝不足になるのです。

遅く寝ても4時過ぎに目が覚めてしまうのです。寝不足ならもう少し寝ていれば良いものをそれができない性分になったのです。

朝型人間になったのは、三つほど理由があります。

ひとつには、単身赴任になって、会社と住まいが非常に近くなったということがあります。通勤時間は、徒歩0分です。社員が毎日通勤で苦労をしているのに、せめてその通勤時間の時には、社員よりも早く出社し仕事をしなければと思うようになったのです。

(次回に続く)

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投稿者 :堀田信弘: 2010年4月11日 05:56