【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


リーダーについて  「活・喝・勝」


評価されるリーダー

リーダーは、誰に評価されるのでしょうか。リーダーやマネージャーと呼ばれる中間管理職の人は、自分が評価する側でありながら、上司から評価される立場でもあるのです。

リーダーになる前までは、リーダーに評価されていたのが、リーダーになると部長に評価されると考えてしまうことでしょう。

しかし、実際にリーダーを評価するのは、自分が率いる組織のメンバたちなのです。リーダーは、日々メンバに評価され、メンバがリーダーの考え方、リーダーシップを評価できたとき、その組織の成果は高まるのです。

つまり、リーダーは、メンバにやる気を与えたか、目標を明確にしたか、問題解決を先導したかなど、常にメンバに評価されているのです。その評価が高ければ、そのメンバは力を発揮し、組織としての力を生み出すことでしょう。

部長がリーダーを評価するのは、リーダーが率いた組織の成果を評価する訳ですから、形式的に部長が評価しているだけで、成果を生み出すのはメンバの総力の表れなのです。

これは会社の中だけのことではありません。あらゆる組織のリーダーというのは、メンバから評価されるのだと思います。

メンバに評価されないリーダーは、組織として機能しないのです。だからそのような組織は成果を生まないのです。それはメンバが悪いのではなく、メンバがリーダーを評価した証なのです。

リーダーというのは、上司から評価されるのではなく、部下から評価されるのだと考えることです。

自分が部下の立場で考えれば簡単に理解できるはずです。部下というのは、上司に不満を感じ、不安を抱くものです。それを払拭してくれる人なのかどうか、いつも上司の考えや方針を聞いて、部下は判断しているのです。

「あの人にはついていけない」と感じるメンバがいたら、そのメンバは力を発揮できるはずもありません。

リーダーは、力を発揮しないメンバを問題だと悪い評価をしようとしますが、そのように評価されたメンバは、益々やる気を無くすことでしょう。メンバが、自分のリーダーとして相応しくないと感じているのですから、力を発揮できるはずもないのです。

最も問題なことは、そのリーダーが、「ついていけない」と思われていることに気がついていないことです。

通常部下は、リーダーに面と向かって「あなたにはついていけません」と直訴することはほとんどありません。だから、リーダー自身が部下の言わざる言葉、聞こえない言葉に耳を傾けなければならないのです。

ところがこの言葉は、中々簡単に聞こえるものではりません。自分に問題がないか、リーダーとして彼らの気持ちを理解しているかなど、自らに聞かなければ聞こえないのです。

もう一つ、聞こえる方法があります。

それは、メンバがリーダーのために行動してくれているか、リーダーのことを考えてくれているかということを見ることです。

メンバがリーダーを信頼し、リーダーのために行動しようとするとき、考え方や行動が積極的になります。メンバのほうから、リーダーに話しかけてくることが多いことでしょう。

ところが、リーダーに不信があり、不満がある場合には、できるだけ自分に責任が負わないように考えます。リーダーから話をしない限り、リーダーに近寄らなくなります。

リーダーに反論することなく、リーダーに従っているふりをして、リーダーが言ったから仕方なくやったという自己保身に走るのです。そして、その行動は、消極的であり、できれば関わりたくないと考えているのです。

「やれと言うのであればやりますよ」などの発言があったりすれば、間違いなくこれに該当することでしょう。

このような感情になっているとき、良い成果がでるはずがありません。感情的に受け入れられない状態になっているのです。

感情的になると、好きか嫌いかというようなものですから、もはや理屈ではありません。リーダーのやり方が気に入らないのです。リーダーの言い方が嫌いなのです。

政治家がそうであるように、リーダーというのは、人気商売だと思うのです。

メンバに嫌われないようにするのではなく、好かれるようにしなければならないのです。嫌われないのと、好かれるのとでは、全く意味が違います。そこを履き違えているリーダーを時々見かけます。

嫌われないようにと八方美人になり、メンバに媚びるようなことをしているようでは、誰一人としてリーダーを好きになる人などいないことでしょう。

叱ることができないというのも嫌われたくないという気持ちの表れです。

叱るということは、真の愛情がないと行えないのです。愛情がない状態では、叱るのではなく、怒りです。

誰だって怒られたときには、良い気持ちではありません。人によっては、怒りかえすことだってあることでしょう。相手が叱られたと受け取るのか、怒られたと取るのかは、愛情次第なのです。

叱られることも、決して気持ちの良いものではありません。しかし、なぜ叱られるのか、何を直してほしいと考えているのか、何が問題なのかを伝えれば、理解してくれるはずです。

もし、理解してくれないとしたら、それは叱られることの意味を理解させることができないからでしょう。本気で接して、成長してほしいとの思いから叱ったとしても、それでも理解されないのなら、その時はその程度の部下だと思うしかないでしょう。

自分が正しいことを伝えたいという信念があれば、それで嫌われても何ら問題ないではないでしょうか。

親子でも同じです。真剣に付き合い、子供のことを愛するから叱るのではないですか。叱っても判らないのであれば、また叱ることでしょう。子供に嫌われることなど考えもしないでしょう。

リーダーというのは、人気商売ですが、人気取りではないのです。リーダーの器量、力量、愛情表現を通して、リーダーというのは評価されるのです。そして、メンバから人気が高いほど、その組織は間違いなく成果を上げるのです。

リーダーは、メンバから評価される立場であることを肝に銘ずることです。そして、嫌われないことを考えるのではなく、好かれることを考えるべきなのです。

自分自身はどうかと問われると、まだまだですね。永遠の課題です。完璧なリーダーなどいませんが、ずっと完璧なリーダーを求め続けなければならないのでしょう。それが、リーダーの宿命だと思うのです。

いつまで経っても、まだまだと思い続けることが重要なのです。常に反省です。そして、感謝です。

(次回に続く)

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2010年6月 4日 05:49